WFDは4年に1度、「世界ろう者会議」を開催しています。次回は、2023年に韓国の済州で開催される予定です。テーマは「危機の時代の人権の確保」です。WFDの代表団が現地に赴き、組織委員会と準備を進めてきました。
登録は2022年7月中旬に開始される予定です。済州でお会いしましょう!
新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、ろう者が、命を守るための情報・サービスに自国の手話言語でアクセスすることができないという悲惨な状況が浮き彫りになりました。自国の手話言語による情報やサービスへのアクセスが不足している原因の1つは、「障害者権利条約(障害者の権利に関する条約)(CRPD)」第21条(e)が存在するにもかかわらず、各国政府が自国の手話言語を完全な言語として認知していないことにあります。今日では、CRPD締約国184カ国のうち、72カ国(39%)だけが、自国の手話言語を法的文書によって法的認知しています。
世界ろう連盟と日本財団は、ろう者が社会で直面している不公平を緩和する手段として、各国の手話言語を法的認知することの重要性について意識を高めるために、サイドイベントを開催することを決定しました。講演者は世界各国の専門家で構成される予定です。
戦争が始まって以来、個人や団体から多くの寄付をいただきました。これらの寄付金は、WFD会員であるウクライナろう協会(UTOG)に再分配されました。ありがとうございました!
ウクライナの36,000人のろう者のうち、5,000人がヨーロッパに避難し、9,000人がまだ戦争の影響を受けていない西側の領土に移動しています。
食料の配給、十分な通訳へのアクセス、一般的な支援(精神保健の専門家へのアクセスを含む)など、まだ困難が残っています。
あなやも、寄付をすることで、UTOGを継続的に支援することができます。
ウクライナからのろうの難民の支援に関する座談会
EUD評議員会の前に、WFD理事長のジョセフ・マレー(Joseph Murray)博士およびウクライナろう協会(UTOG)理事長のイリナ・チェプチャイナ(Iryna Chepchina)氏の参加を得て、座談会が開催されました。この座談会はEUDが主催しFacebookでライブ中継されました。
ヨーロッパ諸国は、ウクライナのろうの難民やろうコミュニティを継続的に支援するために、どのように協力できるかを話し合いました。
防災(DDR)グローバル・プラットフォーム
WFDは、2022年5月23日から28日まで、インドネシアのバリで開催された、第7回目の「防災グローバル・プラットフォーム」に出席しました。
WFDはこの機会に、防災政策や緊急時の対応にろう者を含めるために、各国の手話言語を法的認知することを強調しました。 このメッセージは、国連防災機関(UNDRR)局長のリカルド・メーナ(Ricardo Mena)によって承認され、支持されました。
国際障害同盟(IDA)とのワークショップ
WFD事務局長のパメラ・モリーナ(Pamela Molina)氏は、2022年5月19日から22日までケニアのナイロビに滞在しました。そこで、IDAが主催する「インクルージョン・ワークス・プロジェクト(Inclusion Works project)を締めくくり、成果の検証をするためのワークショップ」に、WFDを代表して参加しました。
さらに、モリーナ氏は、WFD正会員であるケニアろう協会にも会いました。
WFDの地域協力パートナー団体である欧州ろう連合(EUD)の評議員会が、5月28日(土)にフランスのマルセイユで開催されました。ヨーロッパ各国から多くの代表者が出席し、新しい理事を選出しました。
前任の理事の方々の活動に感謝いたします。WFD理事長を2期務めた後、EUD理事長の2期目を終了し、現在はWFD名誉理事長であるマルク・ヨキネン(Markku Jokinen)氏には特別な敬意を表します。
WFDは、EUDの新理事会と、協力関係を継続していくことを期待しています。
ジュハナ・サロネン(Juhana Salonen)の著書「手話をする。だから私だ。(I Sign, therefore I am)」をご紹介します。この本は、自分のアイデンティティに悩む若いろうの男性が、自分の文化に誇りを持つ手話言語ユーザーになるまでの物語です。
この本は英語で、印刷版と電子書籍版があります。
販売された本の収益の25%がWFDに寄付され、活動の実施に役立てられます。
Copyright (c) World Federation of the Deaf, All rights reserved.