ワクチンが世界中に流通し始めたことにより、程度は低くなったものの、2021年は、引き続き新型コロナウイルス感染症が猛威を振るいました。WFDは、コロナ禍における一貫したアクセスを確保するために、国際的な場での進展を監視し続けました。WFDは、コロナ禍における最良の方法(ベストプラクティス)を強調するために、いくつかのプロジェクトを開始し、いくつかの声明を発表しました。WFDは新型コロナウイルス感染症やその他の課題に立ち向かい続け、世界のろう者の権利のために戦い続け、世界のろう者を支援するために活動し続けます。
今年、WFDは創立70周年を迎えました。世界のろうコミュニティへの贈り物の一環として、12回のウェビナーを開催しました。これらのウェビナーでは、様々な話題を取り上げ、様々な分野のろうの専門家を含む世界中の討論者(パネリスト)が参加しました。ウェビナーは、WFDのウェブサイトでご覧いただけます。
2021年9月23日は、WFD70周年の公式な記念日でした。WFDの正会員であるイタリアろう協会(Ente Nazionale Sordi、ENS)は、WFDを招待し、イタリアのローマ(WFDが設立された場所)で特別な祝賀会を開催しました。
WFDの活動は、WFDと、WFDの正会員 (WFDの会員を構成する各国のろう協会)とが連携することを優先しています。今年、WFDの正会員は、131会員に増えました。WFDは、zoomを使って、協調的な対話による協議を行いながら、活動を続けてきました。また1年を通して、zoomと対面で、地域事務局会議にも参加しました。
2021年は、WFD事務局の構成に変化がありました。現在、新しい事務局長を加えて、合計10名のスタッフ(プロジェクト助成金によるスタッフを含む)がいます。
また、WFDは、5つの団体と新たな協力関係を結び、活動の範囲を拡大しました。これらの協力関係により、WFDの成長力を支え、障害に対する国際的な意識と権利をWFDがさらに擁護することを可能にし、他の重要な業務で情報を回覧し配布させることも可能にします。
WFDの活動の中心は、世界中のろう協会とのつながりです。この協力関係は、強く、不変のものです。WFDは引き続き、障壁と戦い、世界のろうコミュニティとの対話を続けます。
WFDの活動は、4つの分野における人権を実現するための、10年間にわたる戦略計画に沿っています。
2022年は新しい年であり、新しい機会があります。
WFDは、4月にタイのバンコクで開催される第4回WFD国際研究大会 を楽しみにしています。この研究大会は、インクルーシブ教育というテーマに取り組むために、WFD正会員の能力開発に焦点を当てた新しい形式です。この研究大会では、教育現場でろう者をインクルージョンするとはどういうことなのか、その答えを出すことを目指します。
日本財団との「手話言語権プロジェクト」は、2年目も継続しています。WFDは、自国の手話言語の法的認知を目指している各国のろう協会を支援するという目標に向けて、活動を続けています。
2022年は、つながり、交流、連携の新たな機会を持つ新しい年です。私たちは一緒に多くのことを成し遂げることができます!
WFDの個人会員になることで、世界中のろう者の人権のための戦いを前進させることができます。
私たちは一緒に多くのことを成し遂げることができます。
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