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※全日本ろうあ連盟による仮訳

「アジア太平洋障害者のための、インクルーシブでバリアフリーな、かつ
人権に基づく社会に向けた行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」
の実施に対するモニタリングに関する地域ワークショップ

2004年10月13-15日、バンコク・タイ



ワークショップの背景:これまでの経緯
(原文:http://www.worldenable.net/bmf2004/background.htm
 当該地域の各国政府が、1993-2002年に実施されたアジア太平洋障害者の10年を2003-2012年まで延長することを発表した。ハイレベル政府間会合は、2002年10月に滋賀の大津で、新しい10年の政策ガイドラインとして、「アジア太平洋障害者のための、インクルーシブでバリアフリーな、かつ人権に基づく社会に向けた行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク(BMF)」を採択し、アジア太平洋障害者の10年を締めくくった。「行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」は、障害と開発に対する慈善に基づくアプローチから権利に基づいたアプローチへのパラダイムシフトを促進し、障害者の人権に関する国際条約の策定を支援する。

 ESCAPは、「行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」の達成状況を評価し、フレームワークの実施に必要な行動を明らかにするために、二年に一度、会合を開催する。
地域会合では、優先領域である障害者の自助団体、各種建築物へのアクセス、貧困の軽減にかんがみて、七つの行動目標の中から、一つまたは二つの目標に絞って話しあわなければならない。(BMF:パラグラフ60)

 また各国政府は、「行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」の目標を達成するために、2004年までに、包括的な国の五ヵ年行動計画を採択することが求められている。この計画には、一般の開発計画・事業に障害者を包含する政策やプログラムが含まれる。(BMF:パラグラフ52)

 今回続けて開催される二つのワークショップの全体的な目的は、以下のとおりである。

(a)「障害者の権利及び尊厳の促進及び保護に関する包括的かつ総合的な国際条約」に向けてのアドホック委員会の第三回・第四回セッションの地域フォローアップに関するESCAP/APDFワークショップ(2004年10月11・12日、バンコク・タイ)

(b)「アジア太平洋障害者のための、インクルーシブでバリアフリーな、かつ人権に基づく社会に向けた行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」の実施に対するモニタリングに関する地域ワークショップ(2004年10月13-15日、バンコク・タイ)

これらのワークショップには以下の内容が含まれる。

a.政府および市民社会団体が、「行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」の目的および目標をそれぞれの政策や方針、プログラム、プロジェクトに反映させるように動機づけ、研修をおこなう。

b.政府が、障害者に関する効果的な政策を開発するように促し、その実施・進捗状況のモニタリングに役立つモデルや手段(ツール)を活用するように働きかける。

c.「行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」の目標を実現するための手段となる「障害者の権利及び尊厳の促進及び保護に関する包括的かつ総合的な国際条約」の策定を地域が一丸となって支援する。

ESCAPは、政策決定者およびNGOの「行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」に対する理解を深めることに努め、今後の計画作成の基本となるフレームワークの実施状況の再検証およびモニタリングのための地域会合を開催する。また、ESCAPは、障害者の権利条約の策定を支援するためのさまざまな活動を通して、権利に基づいたアプローチを推進する。(BMF:パラグラフ53)

「行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」を推進することによって、政府は、社会的課題、特に障害者の機会均等に付される問題にたいする優先度を高めるとともに、それらの問題を政府や市民社会が実施する政策やプログラムに反映し、その主流化(メインストリーミング)を進めていくことを期待されている。

今回のワークショップの具体的な目標は、参加者への研修をとおして、参加者が、新しい障害者の10年の残りの期間において、活動の進捗状況(統計および政策の両面から)をモニタリングする際に役立つ、モデルやツールにアクセスできるようになることである。ワークショップでは、参加者は、これまで(2003-2004)の障害者の10年における「行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」の実施成果および結果についての検証をおこなう。また政府が、障害に関する政府の包括的な5ヵ年の行動計画を作成し、実施するための動機づけ及びツールとするための提案も作成する。

ESCAPが参加費用を負担する参加者は、簡単なカントリーペーパーを提出しなければならない。詳細については、ガイドラインを参照のこと。カントリーペーパーは、なるべく早く、遅くとも8月31日までにワークショップ事務局に提出すること。自費の参加者には、ペーパーの提出義務はないが、自主的なペーパーの提出は歓迎する。


「アジア太平洋障害者のための、インクルーシブでバリアフリーな、かつ人権に基づく社会に向けた行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」の実施に対するモニタリングの地域ワークショップ(2004年10月13-15日、バンコク・タイ)


最終更新 2004年9月24日
財団法人 全日本聾唖連盟

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