経済産業省に2025年日本国際博覧会に関する要望書を提出
2025年4月13日に開幕した「2025年日本国際博覧会」における、きこえない・きこえにくい人への情報保障等について要望し、経済産業省からは指摘された事例の事実確認を改めて行い、大阪聴力障害者協会と対面での意見交換を7月中に実現できるか、2025年日本国際博覧会協会と確認したいと回答がありました。
連本第250265号
2025年7月14日
経済産業大臣
武藤 容治 様
東京都新宿区原町3-61 桂ビル2階
電話03-6302-1430・Fax.03-6302-1449
一般財団法人全日本ろうあ連盟
理 事 長 石橋 大吾
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)への要望について
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃より、私ども「きこえない・きこえにくい者」の社会参加促進に、ご理解とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
さて当連盟は、全国47都道府県に傘下団体を擁する全国唯一のきこえない者の当事者団体です。
2025年4月13日に開幕した「2025年日本国際博覧会」につきましては、その開幕前から大阪府に対し、傘下団体の大阪聴力障害者協会を通じて、きこえない者への情報保障の整備を求めてまいりました。バリアフリーに関するガイドラインは策定されたものの、開会式では手話言語による情報保障が行われず、当連盟および大阪聴力障害者協会には、以下の通りさまざまなご意見が寄せられております。
つきましては、2025年日本国際博覧会協会の管轄省庁である貴省に、これらの要望についてご相談させていただきたく、面談の場を設けていただけますようお願い申し上げます。
加えて、2025年日本国際博覧会協会様と直接、ご相談できるようお力添えをいただけますよう、お願いいたします。
2025年は手話施策推進法元年となりますため、きこえない・きこえにくい者にもバリアのない万博にしていただきたく、よろしくお願いいたします。
記
・会場内を移動するための電動カート(パーソナルモビリティ)の貸出条件に、「聴覚障害者は安全面に不安がある」という理由で貸出不可と掲示されている。
・公式アプリで検索すると、手話通訳者がいると表示されるパビリオンに、実際には手話通訳者が配置されておらず、スタッフに尋ねても答えてもらえず。
・持ち物検査や入場制限、帰路の案内、パビリオンによっては試食や試飲などの無料サービスがあるが、プラカードによる文字での案内がなくすべて音声のみの案内で、きこえない者には内容が伝わらない。
・東西ゲートにあるアクセシビリティセンターには遠隔手話通訳システムがあるが、センター外へは持ち出せず、Wi-Fiにアクセスが集中すると通信が不安定になり、スムーズにつながらない。
以 上