警察庁に110番通報システムについて要望書を提出

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 全日本ろうあ連盟は、警察庁へ要望書を提出、ろう者等が全国どこからでも110番通報できるシステムの一日も早い開発、運用を要請しました。

要望書を提出

連本第180223号
2018年7月17日

警察庁 長官
 栗生 俊一 様

東京都新宿区山吹町130 SKビル8F
電話03-3268-8847・Fax.03-3267-3445
一般財団法人全日本ろうあ連盟
理 事 長 石野 富志三郎

聴覚障害者の福祉施策への要望について

 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 日頃より、私ども聴覚障害者の福祉向上にご理解ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて当連盟は、本年6月10日大阪府大阪市において開催された第66回全国ろうあ者大会にて、聴覚障害者の福祉施策に関する大会決議を行ないました。
 つきましては下記の通り要望いたしますので、その早期実現をお願い申し上げます。
 なお我が国は「障害者権利条約」批准に向けての国内法整備の一環として「障害者差別解消法」を制定し、2年が経過しました。障害者を取り巻く環境は一歩前進しましたが、聴覚障害者にとっては手話通訳・要約筆記等を含めた情報アクセス・コミュニケーション支援が不可欠です。今後、合理的配慮の事例を積み重ねていき、障害者の社会参加のためにも、より一層の基礎的環境整備を講じていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

1.ろう者を含め、いつでもだれでもどこでも緊急通報をできる110番通報システムを整備してください。
<説明>
 現在各県警で運用されているFAX 110番は在宅のときにしか使えず、メール通報は真に緊急なときには入力に時間がかかり通報が困難な場合もしばしばあるという課題があります。また、Web110番を導入している県警もありますが、全国での導入には至っておりません。そこで、メール通報等の現システムを携帯電話やスマートフォンで、ボタンをクリックするだけで通報出来る新システムへの切り替えをお願いします。

以 上

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