アジア太平洋地域事務局代表者会議への歓迎メッセージ



小椋AP事務局長・中国ろう協会の会長から、第17回世界ろう連盟
アジア太平洋地域事務局代表者会議への歓迎メッセージが届きました。


小椋武夫WFDアジア太平洋地域事務局長からのご挨拶

 中国ろう協会の主催で、第17回WFDアジア太平洋地域事務局代表者会議を9月に上海で開催できることを大変嬉しく思います。代表者会議が中国で開催されるのは今回が初めてですが、大変意義深いことだと思います。本会議の開催実現にご尽力くださった中国ろう協会に心から感謝申し上げます。

 2004年12月にインドネシアで前回の会議が開催された直後に、スマトラ沖巨大地震と津波が起き、このAP 地域の多くのろう者が被災しました。命を奪われた方々や家族、家財、仕事などを失った方々がたくさんいました。この悲惨な体験から、災害や緊急時におけるろう者のニーズや問題を事前に把握し、日頃から備える必要性を改めて思い知らされました。

 また、WFDのマルク・ヨキネン理事長からは、WFDが財政破綻の危機に直面していると言う知らせが届きました。先ずはAP地域のろう者の結束を固め、その上で、それそれがWFD の存続のために何ができるか知恵を出し合いましょう。

 国連では、アドホック特別委員会が開催され、「障害者の人権及び尊厳を保護・促進するための包括的総合的な国際条約」の起草が進んでいます。WFDは、手話が言語であることの認知および、教育、職業、司法、など、生活のすべての分野において、その使用を促進する運動を展開しています。このアジア太平洋地域からも、WFDのこの運動を支援する大きな声を上げる必要があります。

 WFD アジア太平洋地域事務局代表者会議は、ろう者が直面する様々な課題を討議し、経験や意見を交換する貴重な場です。全20の加盟国から代表者が参加できることを期待します。実り多い討議を行い、課題や問題の解決の糸口を見つけられると信じています。

 会議の開催に向けて準備を進めている中国ろう協会に再度お礼をもうしあげます。この国際会議の中国開催をきっかけに、中国のろう者の更なるエンパワメントが達成されることを確信しています。


中国ろう協会タン・イン会長からの歓迎のことば

親愛なる仲間、そして友人の皆様、

 この度は、2005年9月19-21日に中国の上海で開催される第17回世界ろう連盟アジア太平洋地域事務局代表者会議を中国ろう協会が主催することができ、大変光栄に存じます。組織委員会を代表いたしまして、ご参加の皆様を心から歓迎いたします。

 中国には、2057万人のろう者・難聴者が暮らしています。中国ろう協会は、設立以来49年にわたって、ろう者のニーズに応え、健聴者と対等な立場でろう者が社会生活に参加するための法的権利や利益を保証するために、絶え間ない努力を続けてまいりました。その結果、今日では中国のろう者および難聴者が、リハビリテーションや教育、就労、スポーツ、文化活動にアクセスすることができるようになり、よりよい生活を楽しむことができるようになってきたことは、ろう協会会長として、大変誇りに思っております。

 中国は、5000年のすばらしい歴史をもつ国です。東洋の真珠として知られる上海は、その文化的な豊かさを保ちながらも、国際的で近代的な大都市へと大きく発展しようとしています。ろう者に関わる問題について、互いに意見や経験をわかちあいながら、ぜひ中国の長い歴史と活気あふれる中国の今をお楽しみください。

 私たち一同、努力を惜しむことなく、会議の成功のために取り組んでまいります。皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。

タン・イン
中国ろう協会会長




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