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台湾主要紙――弱視の銅メダリスト

掲載日: 2009/09/13 カテゴリー: 速報


 9月13日の『聯合報』は、弱視のフランス選手について取り上げています。

男子柔道73-81キロ級のフランスのシリル選手(Jonard Cyril)は、聴覚障害に加えて重度の弱視であるにもかかわらず、不屈の精神で銅メダルを獲得。1回戦で負け、復活戦にまわったシリル選手は、台湾の黄錫昇選手を破った後、不勝戦となり、銅メダルを獲得しました。

シリル選手は小さいときからスポーツが好きで、サッカーもテニスもしたことがあるが、やはり最も好きなのは柔道だと話しています。弱視ということもあり、相手と接触する特徴がある柔道の世界へのめり込んでいったとのことです。現在は徐々に聴力、視力ともに落ちてきていて、柔道の試合の場外の線までは見えないものの、50センチ程度は見えるので試合には支障がないと言っています。

シリル選手は2004年と2008年のパラリンピック柔道で金と銀を獲得していて、今回が初のデフリンピックのメダルとなりました。彼のように重複障害のある選手のトレーニングは難しいと思われますが、コーチとは手話でコミュニケーションを取っているとのこと。5歳から柔道の練習を始めているので、コーチの言いたいことはすぐに理解でき、コミュニケーションの壁は存在しないと記事は締めくくっています。

(事務局)