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連本第06639号
2007年3月31日

 厚生労働大臣
  柳沢伯夫  様

財団法人全日本ろうあ連盟
理事長 安藤豊喜

緊急災害時放送における「手話通訳・字幕」挿入の要望について

 日頃は、私たち聴覚障害者に関わる情報保障などへの格段のご協力に対して厚くお礼を申し上げます。

 さて、この3月25日石川県能登に大地震が発生し、NHKは10時頃から正午まで2時間において地震に関する緊急の臨時放送を行いましたが、その間「手話通訳と字幕」の付与がなかったため、全国の聴覚障害者は地震に関する正しい情報を得ることができませんでした。正午の定時放送のニュースではいつもと同じように字幕が入り、全国の聴覚障害者は地震による情報を得ることができましたが、その後、午後1時頃まで続いた地震情報では「手話通訳と字幕」の付与がありませんでした。

 また、避難、余震、災害救助・復興に関わるローカル番組は、その地域の聴覚障害者にとっては重要なものですが、NHK金沢放送局、NHK富山放送局は、ローカル放送に「手話通訳と字幕」を付与することはできないとのことでした。

 国連において、障害者に対する情報保障の権利を明記した「障害者権利条約」が採択された今日においても、10年前の阪神淡路大震災で聴覚障害者が疎外された状況と何ら変わるところがなく、まったく進展していないことは本当に残念なことです。災害はいつ起こるかわからず、万一起こった場合の情報保障は、私たちの生命の安全に直接関わる重大なことです。

 聴覚障害者の緊急災害情報保障のために、厚生労働省が国民に対する責務を果たしていただきたく、下記のことを私たちは要求します。

  1. NHK、民放各社を管轄する総務省に対し、緊急災害時においてローカル番組を含むテレビ番組に「手話通訳と字幕」の付与をおこなうことができるよう働きかけてください。
    <説明>
     「字幕」の場合、字幕放送を受信できる聴覚障害者ばかりではないので、直接、画面に字幕を挿入したものを放送して頂くことが一番理想です。それが困難な場合は、字幕放送による字幕付与を必ず行ってください。
     被災地周辺の地域に暮らしている聴覚障害者にとってはローカル番組も重要な情報です。緊急災害の場合はローカル番組においても字幕を付加してください。
      「手話」については、手話ニュースを緊急放送したりすること、手話通訳者を用意して手話通訳を挿入したりすることを緊急災害放送にはぜひ実現されて下さい。

  2. NHK及び民放各社を管轄する総務省に対し、緊急災害時に、特定非営利法人CS障害者放送統一機構に対し、ローカル番組も含むニュースその他の必要な情報を速やかに提供することができるよう働きかけてください。
    <説明>
     特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構が放送している「目で聴くテレビ」は、25日、地震発生の1時間後の10時42分からピクチャー・イン・ピクチャー機能を活用してNHK放送に「手話通訳と字幕」を付与した放送を実施しました。「目で聴くテレビ」を受信するアイ・ドラゴンIIを持っている聴覚障害者、施設では、これによって地震情報を一般視聴者と等しく情報を得ることができるようになりました。このように、NHKは特定非営利活動法人「CS障害者放送統一機構」と連携することにより緊急災害時の「手話通訳と字幕」を付与した放送を実施することが簡単にできるのではないかと思います。
      また、緊急時に備えて日常的に番組配信をおこなうために必要な時間を確保するために特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構「目で聴くテレビ」に対し、通信衛星確保費用などをご負担いただくことが望ましいと思います。ぜひ実現されるよう強く要求します。

以 上



連本第06638号
2007年3月31日

 総務大臣
  菅 義偉 様

財団法人全日本ろうあ連盟
理事長  安藤豊喜

緊急災害時放送における「手話通訳・字幕」挿入の要望について

 日頃は、私たち聴覚障害者に関わる情報保障などへの格段のご協力に対して厚くお礼を申し上げます。

 さて、この3月25日石川県能登に大地震が発生し、NHKは10時頃から正午まで2時間において地震に関する緊急の臨時放送を行いましたが、その間「手話通訳と字幕」の付与がなかったため、全国の聴覚障害者は地震に関する正しい情報を得ることができませんでした。正午の定時放送のニュースではいつもと同じように字幕が入り、全国の聴覚障害者は地震による情報を得ることができましたが、その後、午後1時頃まで続いた地震情報では「手話通訳と字幕」の付与がありませんでした。

 また、避難、余震、災害救助・復興に関わるローカル番組は、その地域の聴覚障害者にとっては重要なものですが、NHK金沢放送局、NHK富山放送局は、ローカル番組に「手話通訳と字幕」を付与することはできないとのことでした。

 国連において、障害者に対する情報保障の権利を明記した「障害者権利条約」が採択された今日においても、10年前の阪神淡路大震災で聴覚障害者が疎外された状況と何ら変わるところがなく、まったく進展していないことは本当に残念なことです。災害はいつ起こるかわからず、万一起こった場合の情報保障は、私たちの生命の安全に直接関わる重大なことです。

 聴覚障害者の緊急災害情報保障のために、総務省がNHK・民法各社の公共放送としての使命を果たすことができるよう国民に対する責務を果していただきたく、下記のことを私たちは要求します。

  1. NHK、民放各社に対し、緊急災害時においてローカル番組を含むテレビ番組に「手話通訳と字幕」の付与をおこなうことができるよう働きかけること。
    <説明>
      「字幕」の場合、字幕放送を受信できる聴覚障害者ばかりではないので、直接、画面に字幕を挿入したものを放送して頂くことが一番理想です。それが困難な場合は、字幕放送による字幕付与を必ず行ってください。
      被災地周辺の地域に暮らしている聴覚障害者にとってはローカル番組も重要な情報です。緊急災害の場合はローカル番組においても字幕を付与してください。
      「手話」については、手話ニュースを緊急放送したりすること、手話通訳者を用意して手話通訳を挿入したりすることを緊急災害放送にはぜひ実現されて下さい。

  2. NHK及び民放各社に対し、緊急災害時に、特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構に対し、ローカル番組も含むニュースその他の必要な情報を速やかに提供することができるよう働きかけること。
    <説明>
      特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構が放送している「目で聴くテレビ」は、25日、地震発生の1時間後の10時42分からピクチャーイン・ピクチャー機能を活用してNHK放送に「手話と字幕」を付与した放送を実施しました。「目で聴くテレビ」を受信するアイ・ドラゴンIIを持っている聴覚障害者、施設では、これによって地震情報を一般視聴者と等しく情報を得ることができるようになりました。このように、NHKは特定非営利活動法人「CS障害者放送統一機構」と連携することにより、緊急災害時の「手話通訳と字幕」を付与した放送を実施することが簡単にできるのではないかと思います。
      また、緊急時に備えて日常的に番組配信を行うために必要な時間を確保するために、特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構「目で聴くテレビ」に対し、通信衛星確保費用などご負担いただくことが望ましいと思います。
      ぜひ実現されるよう強く要望します。

以 上



連本第06637号
2007年3月31日

 内 閣 府
  特命担当大臣(防災) 溝手 顕正 様

財団法人全日本ろうあ連盟
理事長 安藤豊喜

緊急災害時放送における「手話通訳・字幕」挿入の要望について

 日頃は、私たち聴覚障害者に関わる情報保障などへの格段のご協力に対して厚くお礼を申し上げます。

 さて、この3月25日石川県能登に大地震が発生し、NHKは10時頃から正午まで2時間において地震に関する緊急の臨時放送を行いましたが、その間「手話通訳と字幕」の付与がなかったため、全国の聴覚障害者は地震に関する正しい情報を得ることができませんでした。正午の定時放送のニュースではいつもと同じように字幕が入り、全国の聴覚障害者は地震による情報を得ることができましたが、その後、午後1時頃まで続いた地震情報では「手話通訳と字幕」の付与がありませんでした。

 また、避難、余震、災害救助・復興に関わるローカル番組は、その地域の聴覚障害者にとっては重要なものですが、NHK金沢放送局、NHK富山放送局は、ローカル番組に「手話通訳と字幕」を付与することは出来ないとのことでした。

 国連において、障害者に対する情報保障の権利を明記した「障害者権利条約」が採択された今日においても、10年前の阪神淡路大震災で聴覚障害者が疎外された状況と何ら変わるところがなく、まったく進展していないことは本当に残念なことです。災害はいつ起こるかわからず、万一起こった場合の情報保障は、私たちの生命の安全に直接関わる重大なことです。

 聴覚障害者の緊急災害情報保障のために、防災対策の責務を担う内閣府が国民への使命を果たされるよう下記のことを私たちは要求します。

  1. NHK、民放各社を管轄する総務省に対し、緊急災害時においてローカル番組を含むテレビ番組に「手話通訳と字幕」の付与をおこなうことができるよう働きかけること。
    <説明>
     「字幕」の場合、字幕放送を受信できる聴覚障害者ばかりではないので、直接、画面に字幕を挿入したものを放送して頂くことが一番理想です。それが困難な場合は、字幕放送による字幕付与を必ず行ってください。
    被災地周辺の地域に暮らしている聴覚障害者にとってはローカル番組も重要な情報です。緊急災害の場合はローカル番組においても字幕を付与してください。
     「手話」については、手話ニュースを緊急放送したり、手話通訳者を用意して手話通訳を挿入したりすることを緊急災害放送にはぜひ実現されて下さい。

  2. NHK及び民放各社を管轄する総務省に対し、緊急災害時に、特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構に対し、ローカル番組も含むニュースその他の必要な情報を速やかに提供することができるよう働きかけること。
    <説明>
     特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構が放送している「目で聴くテレビ」は、25日、地震発生の1時間後の10時42分からピクチャー・イン・ピクチャー機能を活用してNHK放送に「手話通訳と字幕」を付与した放送を実施しました。「目で聴くテレビ」を受信するアイ・ドラゴンIIを持っている聴覚障害者、施設では、これによって地震情報を一般視聴者と等しく情報を得ることができるようになりました。このように、NHKは特定非営利活動法人「CS障害者放送統一機構」と連携することにより緊急災害時の「手話と字幕」を付加した放送を実施することが簡単にできるのではないかと思います。
     また、緊急時に備えて日常的に番組配信をおこなうために必要な時間を確保するために特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構「目で聴くテレビ」に対し、通信衛星確保費用などをご負担いただくことが望ましいと思います。ぜひ実現されてください。

以 上



連本第06640号
2007年3月31日

 NHK
  会長 橋本元一 様

財団法人全日本ろうあ連盟
理事長 安藤豊喜

緊急災害時放送における「手話通訳・字幕」挿入の要望について

 日頃は、私たち聴覚障害者に関わる情報保障などへの格段のご協力に対して厚くお礼を申し上げます。

 さて、この3月25日石川県能登に大地震が発生し、NHKは10時頃から正午まで2時間において地震に関する緊急の臨時放送を行いましたが、その間「手話通訳と字幕」の付与がなかったため、全国の聴覚障害者は地震に関する正しい情報を得ることができませんでした。正午の定時放送のニュースではいつもと同じように字幕が入り、全国の聴覚障害者は地震による情報を得ることができましたが、その後、午後1時頃まで続いた地震情報では「手話通訳と字幕」の付与がありませんでした。

 また、避難、余震、災害救助・復興に関わるローカル番組は、その地域の聴覚障害者にとっては重要なものですが、NHK金沢放送局、NHK富山放送局は、ローカル番組に「手話通訳と字幕」を付与することはできないとのことでした。

 国連において、障害者に対する情報保障の権利を明記した「障害者権利条約」が採択された今日においても、10年前の阪神淡路大震災で聴覚障害者が疎外された状況と何ら変わるところがなく、まったく進展していないことは本当に残念なことです。災害はいつ起こるかわからず、万一起こった場合の情報保障は、私たちの生命の安全に直接関わる重大なことです。

 聴覚障害者の緊急災害情報保障のために、NHKが公共放送としての使命を果たすように下記のことを私たちは要求します。

  1. NHKは、緊急災害時においてローカル番組を含むテレビ番組に「手話通訳と字幕話」の付与をおこなうこと。
    <説明>
     「字幕」の場合、字幕放送を受信できる聴覚障害者ばかりではないので、直接、画面に字幕を挿入したものを放送して頂くことが一番理想です。それが困難な場合は、字幕放送による字幕付与を必ず行ってください。
      被災地周辺の地域に暮らしている聴覚障害者にとってはローカル番組も重要な情報です。緊急災害の場合はローカル番組においても字幕を付与してください。
      「手話」については、手話ニュースを緊急放送したり、手話通訳者を用意して手話通訳を挿入したりすることを緊急災害放送にはぜひ実現されて下さい。

  2. NHKは、緊急災害時に、特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構に対し、ローカル番組も含むニュースその他の必要な情報を速やかに提供すること。
    <説明>
     特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構が放送している「目で聴くテレビ」は、25日、地震発生の1時間後の10時42分からピクチャー・イン・ピクチャー機能を活用してNHK放送に「手話通訳と字幕」を付与した放送を実施しました。「目で聴くテレビ」を受信するアイ・ドラゴンIIを持っている聴覚障害者、施設では、これによって地震情報を一般視聴者と等しく情報を得ることができるようになりました。このように、NHKは特定非営利活動法人「CS障害者放送統一機構」と連携することにより、緊急災害時の「手話通訳と字幕」を付与した放送を実施することが簡単にできるのではないかと思います。ぜひ実現されてください。

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