2005年8月17日
総務大臣
 麻生太郎様

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財 団 法 人 全 日 本 聾 唖 連 盟 
理 事 長 安 藤 豊 喜  

第44回衆議院議員総選挙への要望について

 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 日頃より、私ども聴覚障害者の福祉向上にご理解ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、8月8日の衆議院解散を受けて、9月11日に衆議院議員総選挙が行なわれるとの報道がありました。現在では、参議院議員比例代表選挙、衆議院議員 小選挙区選挙におきましては、政党の「任意」という条件ながらも、手話通訳付政見放送が実現しています。しかし、2003年11月に行われた衆議院議員総 選挙での手話通訳付政見放送(持ち込みビデオ)は、別紙の資料の通り、全体の半分以下にとどまっており、全くつかない政党もありました。聴覚障害者の参政 権を保障した政見放送とは言い難いのが現状です。
つきましては、この度の衆議院議員総選挙に関しまして、聴覚障害者にも国民として平等に選挙に参加する機会をいただきたく、下記の通り要望いたしますの で、その実現をお願い申し上げます。 


  1. 第44回衆議院議員総選挙小選挙区の政党持ち込みビデオには、100%手話通訳及び字幕がつけられるよう各政党に指 導してください。

  2. 衆議院比例代表区の政見放送では手話通訳をつけることができないとされています。そのため、地域によっては政見放送 ビデオを手話通訳付きで見る会等の取り組みが行なわれていますが、その費用についてはすべて選挙管理委員会で負担するようにしてください。

  3. 聴覚障害者が国民の一員として平等に選挙に参加する機会をいただきたく、すべての政見放送に手話通訳及び字幕を義務 付けられるよう法改正をご検討ください。


以   上