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パネル会議、ニューヨーク、2001年9月4〜6日
会議資料2、議事5


「障害児の権利(RDC−Rights for Disabled Children)」プロジェクト内の活動に関する報告

承知の通り、Disability Awareness in Action(DAA−障害啓発行動)は、障害児の状況に関する情報を収集し、この分野における国連児童の権利委員会によるモニタリングを支援するため、この3年間の事業の調整と実施を行っている。以下に、本事業内で行われている様々な活動の大要をまとめる。

国連児童の権利委員会との協力

年に3回、委員会は9つの政府に進捗報告の提出を求める。RDCはこれらの報告を障害の視点から分析し、この結果を委員会の前に開催される、いわゆる会期前会議(pre-sessional meeting)で発表することを決定した。初回の発表は今年の1月であった。

1月の委員会に参加したのは、ジェリソン・ランスダウン氏(RDCのコンサルタント)とタラ・フラッド氏(DAAの若い女性障害者)であった。彼らの報告書は高く評価された。

6月の委員会の会期前会議で、同じ二人組が二回目の発表を行った。このときは多くの委員が新しくなっており、多くの関心と支持が示された。委員会は、今まで委員会とRDCの連絡係を務めていたムフエイン博士の後継者の選出を行う。委員会はこの関係への前向きな姿勢を変えていないようである。

詳細な調査:

ジェリソン・ランスダウン氏は、南アフリカでの障害児の状況に関する詳細な調査を行うため、今年の9月もしくは10月に南アフリカへ行く任務を引き受けた。RDCは他の三カ国で同様の調査を行うことになっており、次の国にルーマニア、またはインドが予定されている。ローハー研究所(Roeher Institute)に、RDC調査ガイドラインに基づいた調査報告の作成が依頼された。

児童サミット:

RDCは今回のサミットで、障害児に対する関心の拡大に向けて取り組む。国連の展示会での我々のスペース(展示場所)が確保された。ジェリソンはRDC代表として参加し、RDCスペースのスタッフとして学生を率いる。サミットに提出するRDC報告は草案の段階にある。完成した報告には、障害児に関連する、または障害児による、マンガ、イラスト、言葉などが含まれ、約80ページになると予想される。

さらに、以下の内容のサミットへの声明文を用意している:


作成途中の各文書に良い形で影響するため、我々は最大限に努力している。障害児と差別への関心も高く、これは肯定的なものであるが、予防の面があまりにも強調されていて、環境変化の必要性に関して何も存在しない。これを受けて、私とジェリソンは、UNICEFへ文書の修正を提案する手紙を送付した。また、サミットでプレゼンテーションを行うための申請を行ったが、実現できるかどうかまだ情報がない。

特別な作業:

レイチェル・ハースト氏はRDCガイドラインを改訂するためのアイデアの収集、そして「適正事例(Good Practice)」の調査を進めている。

児童と拷問に関する報告者との連絡。「児童と家庭内暴力」である今年のテーマ日(Thematic Day)に関連して、我々の意見を示す必要がある。

その他の作業:

スウェーデンのエレブルで5月末に開催された「児童の権利条約」に関する会議において、レイチェル・ハースト氏がRDCを代表して勧告を提出し、この大部分は最終宣言の中に含まれた。この勧告は、1998年に国連委員会が組織したテーマ日のものを欧州向けに修正したものであった。

ベンクト・リンドクビスト


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