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全日本ろうあ連盟による仮訳
2001年9月ニューヨーク
専門家パネル会議席上での
IDA会議結果報告
IDAは8月31日〜9月2日に会議をもち、今後の組織のあり方と事業範囲(外部組織の計画やプロジェクトとのかかわり方など)を討議した。また、会期中には国連事務次官のニティン・デサイ氏との会見を持った。
1.デサイ氏との会見
口頭での報告と手紙の内容。
2.特別報告者から専門家パネルで取り上げる問題について報告を受ける。
ベンクト・リンクビスト氏の報告を受ける。
任期終了後のモニター制度に関しては、IDAが新しいパネル及びモニター機関のベースとなってはどうかという提案。
3.条約
ダブル(2重)戦略をとることに決定した:メインストリーミングのためのロビー活動と障害に関する条約の実現に向けての運動。
レックス・フリーデン、キキ・ノードストロム、ジョシュア・マリンガが方針書の案を作り、次回IDA会議で決定する。
4.IDAの組織の今後のあり方
- 現在のままインフォーマルな〔訳注:堅い規定に縛られない〕組織を維持する。つまり、全ての決定を会員の総意で決めるインフォーマルな共同体とする。堅い規定で縛られないことこそIDAの力であると思われる。
- 様々なプロジェクトとの関わりは道義的な範囲のみとし、法的、財政的、管理・運営などの責任は負いかねる。
- IDAは各種プロジェクトの資金調達にも関わらない。
- IDAの新しい規約案はドン・ウィルス、ウィリアム・ローランド、高田英一によって作成された後、全IDAメンバーに配布され確認される。
5.「障害分野に関する人権モニタリング・システムの構築」プロジェクト
- アルマサ・セミナーの結果、このプロジェクトを立ち上げた特別報告者のアクションを賞賛し、支持する。
- しかし、現在の我々の組織のあり方と方針から考えて、このプロジェクトの財政面、あるいは管理・運営面の責任は負いかねる。
- ベンクト・リンクビスト氏の提案されたプロジェクトの第一段階(フェーズ1)は支持し、即座に取り掛かることに決定。
- 障害を持つ人々に関わる全ての問題に我々の意志が反映されるために、〔特別報告者が提案する〕プロジェクト第一段階の実行の際IDA議長をプロジェクトとIDAの間の連絡役とする。
- プロジェクトの提案を受け取ったばかりで〔IDAの関わり方を〕判断しかねる面もあるため、それそれのIDAメンバーが所属組織に持ち帰り、相談し、次回IDA会議で再び話し合うことに決定。
- このプロジェクトを実行する際中心的な役割を果たす専門機関に関して討議し、ヨーク大学が有力候補に挙げられた。また中心となる機関は他の大学等とネットワークをつくり、連携し、より幅広い研究を行なうことが望ましいと決まった。
6.ウィリアム・ケネディー・スミス氏のプロジェクト提案
IDAがこのプロジェクトを承認し、関わるかどうかの決定をする前に更に詳しい情報が必要。レックス・フリーデンがスミス氏と連絡をとり、情報を入手する。
7.既存の人権に関する規約、声明等に関する国連調査〔ジェラルド・クイン〕
- このプロジェクトの無理な面が指摘された:例えば時間枠、財源、言語の問題、学術的で難しすぎる内容、等。
- アンケート結果は世界の実情を正しく反映しないだろう。英語圏の先進国の事情のみが反映される危険を指摘。
8.次回IDA会議
次回IDA会議は2002年1月にアイルランドで開催される予定。(7の国連調査の結果報告と特別報告者の最終報告の内容を披露する)。
ドン・ウィルズ
IDA議長
2001年9月4日
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