2003年4月24日

警察庁長官
田中節夫 様

東京都新宿区山吹町130 SKビル8階
TEL03-3268-8847・FAX03-3267-3445
財団法人全日本ろうあ連盟
理事長 安藤豊喜

質問状

 日頃は私ども聴覚障害者の福祉向上にご尽力いただき、誠にありがとうございます。

先般、株式会社システムソフト作成の「平成14年度警察庁委託 安全運転と聴覚との関係に関する調査研究成果報告書(以下、「報告書」)」を拝見いたしましたが、この「報告書」は読み方しだいでは、ろう者に対する差別・偏見を助長しかねない内容を含んでおりでおり、見過ごす事ができないものです。

よって、この「報告書」について、以下お伺いしたいと存じます。

なお、質問に対する回答は文書にて5月6日までに、ご連絡くださいますようお願いいたします。

1.この「調査研究事業」の委託先を「株式会社システムソフト」に決めた理由をご教示ください。

「報告書」の記載内容から判断する限り「株式会社システムソフト」が、聴覚障害についても、また自動車運転の安全性についても専門的な知識・経験を有しているとは思えません。どのような基準で委託先を決められたのかお伺いする次第です。

2.この「報告書」の記載内容について、その責任の所在はどこになるかご教示ください。

3.この「報告書」に対する警察庁としてのご見解と、今後の「報告書」の取り扱いについて、ご教示ください。

4.2年目の調査は「外国での調査・実験等」とお聞きしていますが、その調査内容の詳細をご教示ください。

5.2年目の調査研究事業の遂行は、どのような方法かご教示ください。

1年目同様に業者委託とされるのか、または警察庁自ら調査されるのかどちらでしょうか。
業者委託となる場合は、業者の選定基準をご教示ください。
警察庁自ら調査される場合は、その具体的な方法をご教示ください。

以   上