聴覚障害を持つ医療従事者の協会


聴覚障害を持つ医療従事者の協会(AMPHL - Association of Medical Professionals with Hearing Losses)は聴覚障害を持つ保健医療分野の専門家や就職希望者のための情報提供、相談や支援活動の推進、さらにネットワークづくりを行う組織です。
2000年に設立されたAMPHLは、保健医療分野の従事者として聴覚障害に関連する問題に取り組む非営利組織です。対象者は医師、獣医、整骨治療師、歯科医、看護婦・看護士、医療補助者、技術者、及びこれらの分野の実習生や学生です。AMPHLはいくつかの理由で設立されました。アメリカ障害者法(Americans with Disabilities Act)が人間や動物の医療分野に浸透するにつれて、保健医療分野により多くの聴覚障害者が加わることになります。したがって、聴覚障害を持つ医学生の教育関係者、並びに卒業後の職場での同僚を教育する必要があります。さらに聴覚障害者は、健常者が支配する医療分野で成功するまでに、多種多様な問題に直面します。AMPHLのネットワークはこのような人々が互いに協力し、支援することを可能にします。AMPHLは聴覚障害を持つ将来の保健医療従事者の指導も行います。医療を学習する上で参考となるロール・モデルが少ないため、これは非常に重要な取り組みです。AMPHLは保健関係の専門職につくことを夢見る聴覚障害者の学生への援助を推進します。

協会関係者の大半は全国に散らばっているため、AMPHLはワールド・ワイド・ウェブ(インターネット)を利用してこれらの目標に取り組んでいます。この方法で情報の配布とアクセスを高速化し、取り組みの重複を防ぐことができます。重要分野の具体的な例として、増幅/改造聴診器、透けて見える手術用マスク、医療従事者に必要な膨大な情報を収集および習得するためのさまざまな方法(CART(パソコン要約筆記 - Computer Aided Realtime Translation)、手話通訳者、補聴器)などがあげられます。組織の拡大に伴い、定期的な全国会議の開催、ワールド・ワイド・ウェブ(インターネット)を利用できない人のための印刷されたニュースレターの発行、アドボカシー事業の実施などを今後予定しています。

AMPHLはあらゆる程度や種類の難聴者やろう者を支援することを目標とします。このウェブページは、大学院の就学申請から専門家レベルでの成功までの全過程を詳細に紹介しています。
ウェブページに関する意見や提案はウェブマスター(webmaster@amphl.org)までお送りください。