2002年4月18日
文部科学大臣
遠山敦子 様
東京都新宿区山吹町130 SKビル8F
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財団法人全日本聾唖連盟
理事長 安藤豊喜
聴覚障害者の教育施策への要望
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃より聴覚障害者への教育施策に関し、ご理解とご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、わが国で唯一、聴覚障害者学科がある「筑波技術短期大学」は創設から15年となり、この間に巣立った多くの聴覚障害者が社会の各方面で活躍していることは周知のことと存じます。
しかし、近年国立大学の統合が言われる中で、「筑波技術短期大学」もその渦中にあり、私たちは聴覚障害者のための唯一の高等機関がなくなるのでは、という危機感を持っています。
聴覚に障害をもつ若者が自己を見つめその価値観を養うには、同じ障害を持つ者同士の切磋琢磨が大切な要素となります。障害を補う設備・教育実践を持ち、職業技術・知識・教養はもちろんのこと、人として大きく成長できる場としての「筑波技術短期大学」を発展させることこそ重要ではないかと考えます。
つきましては下記事項を要望いたしますので、その早期実現をよろしくお願いいたします。
記
1.筑波大学への統合については、「筑波技術短期大学」創設の意義と、これまでの実績・実情を充分調査のうえ、再検討をお願いします。
2.「筑波技術短期大学」を4年制の大学に昇格させ、教員免許状等を取得できるようにして下さい。
以 上