2003年2月20日

文部科学大
遠山敦子

東京都新宿区山吹町130 SKビル  8F
電話03-3267-8847 FAX03-3267-3445

財団法人全日本聾唖連盟
理事長 安藤豊喜

聴覚障害者の教育施策への要望について

時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 日頃より聴覚障害者への教育施策に関し、ご理解とご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、わが国で唯一、聴覚障害者学科がある「筑波技術短期大学」は創設から15年となり、この間に巣立った多くの聴覚障害者が社会の各方面で活躍していることは周知のことと存じます。
 しかし、国立大学法人化及び国立大学の再編統合の動きの中で、「筑波技術短期大学」もその渦中にあり、私たちは聴覚障害者のための唯一の高等教育機関がなくなるのでは、という危機感を持っています。
 聴覚に障害をもつ若者が自己を見つめ価値観を形成していく過程には、同じ障害を持つ者同士の切磋琢磨が大切な要素となります。障害を補う設備・教育実践を持つ「筑波技術短期大学」を、知識・教養・職業技術はもちろんのこと、人間として大きく成長できる場としてさらに発展させることこそ、重要ではないかと考えます。

つきましては下記事項を要望いたしますので、その早期実現をよろしくお願いいたします。

  1. 「筑波技術短期大学」の創設理念とこれまでの実績・実情を再検討のうえ、国立大学法人化及び再編統合の対象から外して下さい。
  2. 「筑波技術短期大学」を単独で4年制の大学に昇格させ、教員免許状等を取得できるようにして下さい。

以   上