2002年9月26日

警察庁長官
田中節夫 様

財団法人全日本聾唖連盟
理事長 安藤豊喜

聴覚障害者の福祉施策への要望について

 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 日頃より、私ども聴覚障害者の福祉向上にご理解ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、当連盟は、本年6月9日に沖縄県宜野湾市において第50回全国ろうあ者大会を開催しましたが、この全国大会決議の趣旨に基づき、聴覚障害者の福祉に関し下記の通り要望いたしますので、その早期実現をお願い申し上げます。

1. 全ての都道府県で緊急連絡が、携帯電話の文字メールでできるよう体制を整備し、設備の強化を図ってください。

2. 「道路交通法施行規則第23条」を改正してください。

道路交通法第88条は改正されましたが、免許試験(適性試験)は何ら改正されておりません。全ての聴覚障害者が運転免許を取得できるよう、適正試験の改正をお願いします。
規則改正のための調査・研究等を行う際、またそのための「委員会」設置の際は、障害当事者の参加を保障してください。

3. 交通違反の講習会受講周知連絡方法は電話だけでなく、FAX・メール等の方法も取り入れてください。

交通違反者のための講習会の日程等の確認方法が電話連絡によるため、聴覚障害者は電話ができず、不利益を受けることがあります。FAX番号も明示し速やかに確認がとれるようにしてください。

4. 警察官の聴覚障害者への理解を深めてください。

以   上