2001年11月7日

警察庁長官
田中節夫 様

東京都新宿区山吹町130 SKビル8F 
電話03-3268-8847・Fax.03-3267-3445
財団法人全日本聾唖連盟 
理事長 安藤豊喜

聴覚障害者の福祉施策への要望について

時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃より、私ども聴覚障害者の福祉向上にご理解ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、当連盟は、本年6月10日に新潟県新潟市において第49回全国ろうあ者大会を開催しましたが、この全国大会決議の趣旨に基づき、聴覚障害者の福祉に関し下記の通り要望いたしますので、その早期実現をお願い申し上げます。

1.緊急連絡が携帯電話の文字メールでできるよう体制を整備し、設備の強化を図ってください。

・携帯電話の文字メールによる緊急連絡方式の実用化が進んでいる大阪府警等を参考にして、全ての都道府県で実施できるよう必要な措置を講じてください。

2.「道路交通法施行規則第23条」を改正してください。

・道路交通法第88条は改正されましたが、免許試験(適性試験)は何ら改正されておりません。全ての聴覚障害者が運転免許を取得できるよう、適正試験の改正をお願いします。

3.パトカー等のサイレンを感知する機器を開発してください。

・高齢社会が進み600万人の難聴者・聴覚障害者がいる現状をふまえて、パトカー等の緊急自動車の独特のサイレンを、光センサー等で感知する機器の開発をしてください。

4.交通違反の講習会受講周知連絡方法は電話だけでなく、FAX・メール等の方法も取り入れてください。

・交通違反者のための講習会の日程等の確認方法が電話連絡によるため、聴覚障害者は電話ができず、不利益を受けることがあります。FAX番号も明示し速やかに確認がとれるようにしてください。

5. 警察官の聴覚障害者への理解を深めてください。

以   上