【ICSD eNews 2006年10月号】

◆第21回デフリンピック夏季大会準備状況

Photo: Frog Race at the Dragon Boat Festival

ドラゴンボートフェスティバルにおけるカエル競争

Photo: Professional Knowledge Program For Volunteers

ボランティアのための専門知識プログラム

Photo: One of several 2009 Summer Deaflympics advertisting methods

2009年デフリンピック夏季大会の宣伝方法の一つ

Photo: A reception process for foreign visitors

外国からのゲストを歓迎

Photo: One of 21st Summer Deaflympics venues

第21回デフリンピック夏季大会会場の一つ

台湾ろうスポーツ協会は、台北市政府からの支援をうけて、2003年2月の投票で、2009年に第21回デフリンピック夏季大会(T2009)の開催国として選出されました。大会は今から3年後になります。2003年から2006年の間に、組織委員会(OC)は、さまざまな準備を進め、大きな成果を挙げてきました。中でも2006年はすばらしい一年でした。T2009に向けて、これまでに達成した主な成果は以下のとおりです;

宣伝活動

1.     新年イベントにおけるウォーキング:T2009は、2006年1月1日に開催された健康イベントのウォーキングで宣伝をすることができました。このイベントはホープ財団が主催したもので、5000人が参加しました。ホープ財団は、世界的に知られた女性スポーツ選手であるジェン・ジ氏が指導しています。
2.     ドラゴンボートフェスティバルにおけるかえる競争:T2009は、中国の伝統的なボートフェスティバルのイベントにあわせて、2006年5月31日に、ダージアリバーサイド公園でカエル競争を実施し、宣伝活動をおこないました。カエル競争は、「アヒル競争」と同じで、資金調達のためのイベントです。観客は、T2009のマスコットであるスカイフロッグのフロートを「養子」にするかたちでT2009に寄付をすることができました。川べりでレースを観戦した人の数は10万人にのぼり、マスメディアを通して、1000万人の台湾人にこのイベントを伝えることができました。
3.     自転車パレード:台北市と台北省が開催した自転車パレードに有名なろうのスポーツ選手が参加しました。このイベントをとおして、三万人の人たちがデフリンピックのことを知りました。
4.     台湾の主なスポーツイベントにおける宣伝活動:T2009は台湾のさまざまなスポーツイベントにおいて宣伝活動をおこない、展示やマスメディアをとおして3百万の台湾の人たちに感銘をあたえました。
5.     ボランティア誓約集会:2006年9月10日に、何千人ものボランティアが集まり、3年後のT2009までボランティアとして働くことを誓いました。この集会には、台北市長のイン・ジョウ・マ博士、全国スポーツ・フィットネス委員会の会長のチュアン・ショウ・チェン博士、2004年オリンピックテコンドー金メダリストのシン・シン・チェン選手が立ち会ってくださり、台湾でも大きな関心を得ていることを示しました。このイベントはマスメディアにもとりあげられ、200万の台湾人が、このイベントについて知ることができました。
6.      台湾ろう文化エキシビジョン:ろう文化とろうコミュニティへの理解を深め、ろう者の能力を示すため、「大会まで3年」イベントの一環として、台北アリーナで9月9日ー13日の5日間にわたって台湾ろう文化エキシビジョンが開かれました。連日3000人が訪れました。
7.     カウントダウン時計:韓国の会社「サムソン」が、台北アリーナスクエアにおいて、T2009へのカウントダウン時計を寄付してくださいました。この時計は、高さが12メートルもあり、2006年12月9日の「大会まで1000日」イベントにおいて、台北市長とサムソンの社長、T2009基金の委員長によって、除幕式がおこなわれます。
8.     T2009ロゴマーク募集:全世界から募集するために、T2009はロゴマーク募集の優勝者に1万ドルの賞金を授与します。優勝者は、「大会まで1000日」式において発表されます。
9.     INGロード・ランニング:INGアンタイ生命は、国際的な企業であり、毎年ロード・ランニングイベントを開催している。これは台湾最大のロード・ランニンイベントです。これは12月に開催され約10万人が参加します。そこでもT2009を宣伝する予定です。

教育プログラム

1.        手話研修コース:T2009は、教員のための研修クラスを設けると共に、基礎、上級手話クラス、およびASL手話クラスなどを開講し、手話サービスのニーズに応えられるようにします。現在600人が研修を受けています。
2.     国際ワークショップ:T2009のスタッフが国際的な視野やサービスの専門性を身につけることができるように、アメリカ、オーストラリア、ギリシャ、イタリアから専門家を招き、スポーツイベント運営の実務やデフリンピック、会場運営などについての研修を実施します。
3.     ボランティアのための専門的知識プログラム:T2009では、毎月1つ以上の専門的なプログラムを開催しています。このプログラムを通して、ボランティアはデフリンピックのためによりよく働くためのアイデアを学びます。600人以上のボランティアが研修を受けました。

ボランティア・リクルート

T2009のボランティアとして1200人が登録しています。本年の終わりまでには2000人に達し、2007年3月までには3000人の基本目標に達すると予測されます。報酬をもらうことなく、ゲストを迎え、自己の経験を深めることで、国際的な視野を広げたり、人生のさまざまなゴールを実現したいという多くの人たちの気持ちに応えるために、T2009の組織委員会は、5000人のボランティアの枠を用意しました。外国の方の応募も歓迎します。

広告

T2009の知名度を高めるために、OCではさまざまな広告活動をおこなっています。たとえば国際空港やMRT駅の電照明看板や活動に関する旗、有名人による宣伝(イン・ジェウ・マ博士や台北市長、2004年オリンピックのテコンドーで金メダルを獲得したシン・シン・チェン選手、ろうのファッションモデルのシャオ・シュー・ワンさんなど)、ポスターやチラシ、おみやげ、ホームページによる宣伝、スポンサー経路(80以上のホワイトケーンシャブシャブ支店)、マスメディア、国際的広告(ICSD会員に対して)、大学キャンパスにおける宣伝(20以上の大学や短期大学で生徒を対象とした講演を実施)

さらにT2009ha,スポークスマン制度を採用しました。ユー・ピン・チャオT2009基金会長を第一スポークスマンとし、コン・ティン・イエT2009役員会長を第二スポークスマンとして、公共の場でT2009に関する情報を伝えていただくことになります。

以下の統計によると、本年度の広告効果は9000万人にのぼるといえます。

Promotion

Number of people who are impacted

Information on the official website

1,000,000

Flags (on streets in Taipei City)

50,000,000

Advertisement on MRT and buses

Media's report

20,000,000

The number of the Participants in the number in all kinds of activity

1,000,000

Relevant materials in manual of various activities of the year 2007

5,000,000

Advertisement in the airport ( Taipei Songshan Airport and Taiwan Taoyuan International Airport)

10,000,000

Total

87,000,000

資金調達

海外からの参加者にすぐれたサービスを提供するため、T2009組織委員会は、2億台湾ドル(訳注=約7億1840万円、2006年12月12日現在)分の現金や品物、材料を自分たちの力で集めなければなりません。スポンサー計画をたて、主なスポンサーを四つのレベルに分けることにしました。ゴールドドラゴン、シルバードラゴン、イエロードラゴン、レッドドラゴンです。関係者がウィン・ウィンの関係(お互いに利益を得ることのできる関係)を築くことができるように、それぞれの試合についてフィードバックを提供します。

大会前の試合

今年の4月に台北ろう協会は、ICSDから2007年8月12-16日に第二回世界ろう水泳選手権を開催することを承認されました。これがT2009noサービス機能の試金石となります。選手権の準備は、T2009no準備に携わった人たちがかかわることになります。世界各国の水泳選手が台湾にきて、私たちのあたたかい歓迎を楽しんでくださることを願っています。

開催会場と施設

T2009の開催会場は、基本的に台北市、台北省、桃園省にまとまっています。18の種目の会場間の距離は、車で40分ぐらいです。2007年世界ろう水泳選手権の競技会場は桃園省の国立体育・スポーツ大学のプールです。

外国のゲストの訪問

T2009の準備状況を世界の人たちにご理解いただくために、OCはすでに世界各国からの訪問者を迎える準備を整えています。すでに、30人以上のゲストをお迎えしました。(例:Ms. Natalie Dean, Group Manager of Marketing & Communications of Melbourne Deaflympics 2005, Mr. Yannis Pyrgiotis, Technology Officer of Athens Olympic 2004, deaf sports delegations of the 1st Asia Pacific Deaf Sports Technical Seminar (about 20 guests from 10 Asian countries), Mr. Reed Gershwind, ICSD Swimming TD, and Dr. Don Hancock, Mr. Sporty Jeralds who both are experts from IAAM, International Association of Assembly Managers.)

組織の発展

T2009OCは、台北アリーナに移転しました。 (Address: 4F., Taipei Arena, No.2, Sec. 4, Nanjing E. Ed., Songshan District, Taipei City 105, Taiwan, R.O.C., Tel: +886-2-25772009, Fax: +886-2-25772852).実務を効果的に行うために、TC2009OCは、第21回デフリンピック夏季大会基金を設立し、7つのグループに分かれて活動しています。(Administration, Marketing, Community Coordination, Venue, Competition, Board & Lodging, and Information to provide various services for the Games. )T2009 基金は、独立法人です。台北ろうスポーツ協会事務局長のユー・ピン・チャオ氏が、会長を務め、国立体育・スポーツ大学教授のコン・ティン・イエ博士がCEOに就任しました。


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