【ICSD eNews 2006年4月号】


◆会長からのメッセージ



約1ヶ月前に、理事会と地域連盟の代表者、および技術部長たちと、2007年冬季デフリンピックの会場視察と記者会見のために米国ユタ州ソルトレーク・シティを訪問しました。同市は冬のスポーツの開催地として、世界でも最もすぐれた場所であり乾いたパウダースノーが十分あり、大変美しく、また親しみやすい町です。私たちはろう者と難聴者のためのロバート・G・サンダーソン・コミュニティーを訪問し、会議を行う機会を持ちました。それは全米で最大の近代的なろう者のためのセンターだと言われています。

2007年冬季デフリンピック組織委員会は、会場視察の評価として、1-10の段階のうち(1が最も低く、10が最も高い)、6.5を受けました。ドゥワイト・ベネディクト組織委員長は、2007年冬季デフリンピックを今までで最高、とまでいかなくても、すばらしい大会の1つにすべく努力すると確約してくれています。わたしたちは組織委員会がその責務をまっとうできる能力をもっていると確信しています。

1月の会長メッセージで、私はオリンピック精神とその意味について書きました。その直後に、私はティファニーとローランド・グランフォーズ夫妻の10歳にお嬢さんのアンニカがデフリンピックに12.50米ドルの寄付をしてくれたという大変うれしい知らせを聞きました。アンニカは「個性が大切」というコンテストに応募して、デフリンピックが人格形成において重要であることを説明してくれたのです。彼女は受賞者のひとりに選ばれ、私たちの団体を賞金の受け取り団体として指定してくれました。アンニカちゃん、ありがとう!そして寄付はいつでも大歓迎です。

財政的なお話をすると、理事会は会費体系の改革を行うつもりです。依然として年会費を払うことが難しい会員の負担を軽減する予定です。私たちは2007年にソルトレーク・シティで開催される評議員会でより簡素化され、さらに効率的になった会費の体系を提案する予定です。

理事会は法務委員会の提案を受け入れ、イタリアろうスポーツ協会{Federazione Italiana Sport Silenziosi (FISS)}と イギリスろうスポーツ委員会{British Deaf Sports Council (BDSC)}に代えて、イタリアろうスポーツ協会{Federazione Sport Sordi Italia (FSSI) }と イギリスろうスポーツ協会{UK Deaf Sports (UKDS)}を暫定メンバーとして認めることとしました。ようこそ!

次に、デフリンピックの統一性とイメージを守るための登録商標申請についてです。ICSDはDEAFLYMPICSのマークをアメリカの特許・登録商標庁(USPTO)に申請しました。しかしながら、米国オリンピック委員会(USOC)が既に登録しているということで、申請は却下されました。そこで、本年2月にICSDと米国オリンピック委員会はライセンス契約に合意し、米国内で若干の制約はあるものの、DEAFLYMPICSのマークを継続的に使うことができるようになりました。
私たちは国際オリンピック委員会(IOC)の支援にも感謝しています。私たちは、IOCの会員登録を更新し、ジャック・ロッジ委員長の署名付の会員証を受け取りました。IOCは2006年の活動費として$110.000米ドルを支給してくれています。

来月、私は日本を訪問し、「変革への参加」と題したワークショップに参加します。2006年世界女性スポーツ会議において、ろうの女性のスポーツにおける進歩について日本の熊本で話をします。日本に滞在中にろうのスポーツ選手や日本ろう者スポーツ協会の指導者と会い、日本における冬季デフリンピック開催の可能性について話し合います。

次号のEニュースではたくさんご報告することがあると思います。

ドナルダ・K・アモンズ
会長

掲載日: 2006年4月6日


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