【ICSD eNews 2005年10月号】


会長からのメッセージ


2005年9月1日、アメリカのメリーランド地方裁判所が、ラファエル・ピンチャスの四度目の民事訴訟を棄却したことを、喜んで報告いたします。ウィリアム・ニッカーソン裁判官によって、本件の終結が宣言されました。

何ヶ月にもわたって、国際オリンピック委員会との深い討議を重ねてきた結果、私たちの団体の法的な正式名称をInternational Committee of Sports for the Deaf(国際ろう者スポーツ委員会)とし、四年ごとに開催される大会をSummer & Winter Deaflympics(夏季・冬季デフリンピック)と称することが合意されました。来月、ティファニー・グランフォール氏と私は、IOCの法律委員会のスポーツ部の担当者と会い、会員に対するデフリンピックの影響やその地位など、重要な問題について協議する予定です。

8月中旬にフレデリックで開催された運営チーム会議において、デビッド・ラネスマン副会長から夏季・冬季デフリンピックに参加する際に、加盟団体がどのような形で外部からの資金援助を受けているかについてのデータ収集を目的としたアンケートを全加盟団体に実施することが提案されました。これについては、運営チーム全員の承認が得られたので、会員各位には、早急にアンケートに記入し、それを送付してください。その結果については、11月の会議でIOCに報告する予定です。

そろそろ2005年度の「ワイデックス スポーツマン・スポーツウーマン賞」の候補者を決める時期が近づいてきました。2005年は、多くの選手がすばらしい活躍をし、ろうの世界新記録をだしたり、ろうスポーツ界全体のレベルアップをもたらしたりした、非常に恵まれた一年でした。2005年11月15日までに、それぞれの会員は、必要な書類と写真を添えて、男女一名ずつの候補選手を推薦してください。

今から2013年の夏季大会について考えても、決して早すぎることはありません。運営委員会は、関心を表明している候補地からのプロポーザルについて、2006年3月にソルトレイクシティで開催される執行委員会で検討しなければなりません。また2007年の大会までに現地視察も実施する必要があります。そこで運営チームは、ロケーション、市の運営・資金能力、これまでの経験に基づいて、2013年の夏季デフリンピックの候補地を検討し始めることにしました。たとえばバルセロナ、アテネ、モントリオール、ロンドン、エドモントン、ミュンヘンなどが、2013年の夏季デフリンピックの望ましい開催地に挙げられています。大会開催に関心のある国は、2005年12月31日までに事務局に直接お申し込みください。

ドナルダ・アモンズ
会長


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