【ICSD eNews 2008年11月号】


◆会長からのメッセージ 2008年11月
新しいビジョン・・、新しい視野・・、新しい記録

 最新のEニュースを出してから数ヶ月の間に、ICSDは新たな変化を目の前にしてその進展に勇気付けられました。

 9月初め、デフネーション(DeafNation)というICSDのメディア・パートナーとともに、台北を旅して2009年台北デフリンピック組織委員会の「あと365日」のスタートイベントに参加しました。この9月5日のスタートイベントは大変印象深く積極的なものでした。ここをクリックすればスタートイベントの4分映像が見られます。

 デフネーションのCEO(責任者)であるジョエル・バリッシュも台湾のビデオを全部で12本製作しましたが、それは台湾の文化、人々、食物に関する理解を深め興味を持たせてくれるものです。このビデオはこちらをクリックすれば見られます。

 もうひとつ、ICSDにとって大きな出来事として、ブラチスラバでのICSD臨時総会に54カ国の代表者が出席しました。この会議のテーマは「よりよい未来のためのろうスポーツ改革」でした。代表者のうち「組織の構造改革に賛成」に投票した者が圧倒的でした。この件については、Deaf Sports Reform「ろうスポーツ改革」voting results「投票結果」の2つのパワーポイント表示で見ることができます。ICSDは、オリンピック精神と原理に従いそれを目指して、徐々に、小さいですが、重要なステップを歩むことになります。

 7月半ばに、ICSDは、スイスのボー州からICSDは税金を免除される資格を有し、最初の2年はボー州とローザンヌ市負担で賃貸料不要の事務所を借りる資格があるという通知を受けました。現在メゾン・デュ・スポーツ・インターナショナルに小さなオフィス(20平方メートル)を見つけているところです。

 FILAがアメリカのロナルド・ゴフを、アルメニアのエレバンでの第2回世界ろう者レスリング選手権大会のレフリーに指名したことは、ICSDとしても実に喜ばしいことでありました。彼は国際FILAライセンスを有する世界でもただひとりのろう者という素晴らしい人です。この件については、第2回世界ろう者レスリング組織委員会が記したロナルド・ゴフについての記事をご覧ください。

 トルコのイズミールで最近行なわれた第1回世界ろう者陸上選手権大会では、全部で23個の世界記録とジュニア記録の更新がありました。選手たちの能力に限界があるとはいえ、これは、ろうの選手たちがさらに新しくはるかな高みを目指して努力し続けているという明白な証拠なのです。

 台北での2009年夏季デフリンピックは、これまでで一番規模の大きな豪華なものとなるに違いありません。80ヶ国以上が登録し、3000万ドルの予算が組まれ、新たに3つの主たる会場が提供され、それは台北都心の芸術の場であり、台北観光で有名な場所から僅かしか離れていません。先月の台北会場視察の間、ICSDはteam sport「団体種目」のチームを決めるくじ引きを行いました。わくわくさせるような試合がたくさん観られるでしょう。

 世界中の1000万人のろうの選手を代表して、皆様方の絶え間ない応援に感謝します!

会長
ドナルド・アモンズ
2008年11月7日


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