【ICSD eNews 2008年11月号】


◆スポーツディレクターからの報告
 2008年10月3日から10日まで、夏季大会のテクニカル・ディレクター(TD)と私は会場視察のために台北に滞在しました。

 これは皆にとって大変よい経験となりましたし、特にTDたちは知識をさらに深めることができました。

陸上 バーバラ・ソンダーガード(デンマーク)
バドミントン マーチン・ボガード(イギリス)
バスケットボール ヤーコフ・ケレン(イスラエル)
ビーチバレー ジョン・ネッツガー(アメリカ)
ボウリング
サイクリング ボビー・スケスモ(アメリカ)
サッカー クリストフ・ニクラウス(イギリス)
ハンドボール マリオ・トルコリーニ(イタリア)
柔道 アントワーヌ・ダミアン(フランス)
空手 **
オリエンテーリング  マレク・ミール・マキエヴィクツ(デンマーク)
射撃 マック・アダム(オーストラリア)
水泳 リード・ガーシュウィンド(アメリカ)
卓球 ニイロ・ソルト(ハンガリー)
テコンドー ジュン・バエ・パク(韓国)
テニス トビアス・ブルツ(ドイツ)
バレーボール ジョン・ネッツガー(アメリカ)
水球 リード・ガーシュウィンド(アメリカ)
レスリング マーメット・ビルギリ(トルコ)

* ウルフ・ハンソンから何の連絡もありません!そこでウェイン・ラングバインが引継ぎ、ボウリングのTDを新たに探さなくてはなりません。

** フランソワ・カレフが仕事上の理由で辞退しました。ジョゼフ・ウィルマーディンガーが会場訪問の間代理をつとめました。

 ティファニーと私は2007年4月に2009年台北夏季デフリンピックの第1回会場視察に参加しました。私たちを満足させてくれるという期待を得られました。私たちは直ちに、次回2008年10月の会場視察までにできるだけ多くの設備を完成させ、万事順調かどうかをチェックできるようにして欲しいと、要請しました。

 皆、台北2009の会場視察の結果がどのようなものだったか興味があるはずです。私たちは、もちろん最高の状態、つまり、スポーツ設備がすべて完成していることを望んでいました。2009年9月に始まる2009年夏季デフリンピックまであと10ヶ月以上です。台北の組織委員会が順調で成功をおさめてくれていることを願っていました。スポーツ設備視察が始まった時、残念ながらほとんどが未完成で国際基準に達していないという情報が入りました。

 いくつかの礼を挙げてみましょう。ビーチバレーのコートがない。テニスコートとフットボール競技場がよく整備されていない。オリエンテーリング、水泳、水球の会場が都心部からかなり離れている。公共施設の完成にも遅れが生じている。例えば、陸上スタジアムは2009年4月までに完成、フットボールは2009年4月から7月、バスケットボールは2009年1月、バドミントンは2009年1月、射撃は2008年12月から2009年1月、テニスは2009年4月。これらスポーツ施設の状況に私たちが十分に満足していないのはそのためです。2009年9月の夏季デフリンピックまであとわずかです。今や台北組織委員会はなすべき仕事がたくさんあるでしょうが、TDたちも同じです。やることがたくさんあります。私たちももちろん関わりがあるわけで、このスポーツ設備の完成の遅れにがっかりしています。

 TDたちも私も台北での2009年夏季デフリンピックの成功を目指して一生懸命頑張ります。台北組織委員会とともにベストを尽くせるよう努めます。バスケットボール、サッカー、ハンドボール、バレーボール、水球のくじ引きは2008年10月10日金曜日台北のアリーナで行なわれました。(www.2009deaflympics.org/en/press/event/20081010_a.htmをごらんください。)

世界ろう者選手権大会の未開催、デフリンピックへの不参加

 かつて世界ろう者競技大会というのがありました。2001年にそれは4年に1度のデフリンピックという名称に変わりました。そのため、世界ろう者選手権大会を開催する必要が生じました。2001年までは、ゴルフ、空手、テコンドー、柔道など、いくつかの種目で世界ろう者選手権大会が実施されていたにすぎません。

 メルボルンでの2005年夏季デフリンピック以降、ICSDは数多くの種目の世界ろう者選手権大会を開催しています。

 World Deaf Championships「世界ろう者選手権大会」は2005年以降下記の通り実施されています。  このデフリンピックに加え、国際試合の必要性や関心をもっと広げるべきだと思っています。私たちは、非常に意義ある活発な競技イベントを開催できるのだということを世界に証明したいと思っています。私たちが将来明確な制度を築き上げたいと思っているのはそのためです。選手たち全員の最も大きな目標はデフリンピックであり、それに世界ろう者選手権大会が続き、それに地域連合選手権大会が続きます。すべてのスポーツはデフリンピックの正当な種目であることを示さなければなりません。つまり、選手たちがデフリンピックに参加する前にどのスポーツ種目も世界ろう者選手権大会を経なければならないのです。

 もっと世界ろう者選手権大会が開催されるように今こそ共に活動しましょう!!

 ご参考までに――デフリンピックはオリンピックと同じ種目のスポーツのみを実施します。ただし、夏季デフリンピックで実施されているボウリング、空手、オリエンテーリングの三競技は例外です。

ジョゼフ・ウィルマーディンガー
ICSDスポーツディレクター


戻る