【ICSD eNews 2008年4月号】


◆世界ろう武道選手権:最新情報II
トュールーズの航空写真

トュールーズの武道会場の正門

競技会会場内部

最終登録の締切りが過ぎた時点で、24カ国から参加申込みがあったことを報告いたします。第13回世界ろう武道選手権に、初めて20カ国以上の参加申込みがあったので、フランスでの大会はすばらしいものになると思います。

組織委員会は、本大会が過去にないほどよく組織された世界ろう武道選手権となるよう尽力しています。フランスろうスポーツ連盟のイザベル・マローリー会長が本大会に関心を寄せてくださり、組織員会全員が、献身的に業務を進めてくださっていることに感謝します。2009年に台北で開催される夏季デフリンピックに備える選手にとって、本世界ろう武道選手権は有意義な力試しの場としての役割を果たすものです。柔道(18カ国)、空手(13カ国)、テコンドー(12カ国)。他の国々が、資金的な問題でフランスのトーナメントに参加できないのは、残念なことです。:セネガル(空手とテコンドー)、メキシコ(テコンドー)、エチオピア(テコンドー)、マリ(柔道と空手)、そしてコロンビア(空手)です。初参加の国もあります。:ナイジェリア、ギニア、ウズベキスタン、ラトビア、トルコ、ベネズエラ、オランダ、スリランカです。初参加の皆様に、「初参加おめでとうございます。心から歓迎します!」と申し上げます。特に、アフリカからは、ナイジェリアとギニアの2カ国が、ようやく参加できるようになりました。この2カ国の方々に「勇気をもってフランスにきてくださるのは本当にすばらしいことです。ブラボー」と申し上げます。これまでの世界ろう武道選手権には、アフリカからの参加は皆無でしたが、今後は、より多くの国々がナイジェリアとギニアに続いてほしいと願っています。正式な参加者リストは、ここを参照してください。

テコンドーのICSD技術委員であるジュン・バエ・パーク氏が、柔道のICSD技術委員であるダミエン・アントワーヌ氏と空手のICSD技術委員である私と一緒に、それぞれの競技種目を監督します。ICSDスポーツディレクターのジョゼフ・ウィルマーディンガー氏もトュールーズにきて、三人の技術委員を支援してくれます。ウィルマーディンジガー氏が参加してくださることには大きな意義があり、氏が武道に深い関心をよせてくださっていることに感謝いたします。また、ICSD副会長 (Vice President representative)であるデビッド・ラネスマン氏にも歓迎の言葉を送ります。氏と共に情熱をわかちあえることを、嬉しく思っています。

いくつかの国々からの返答が遅いのは、残念なことです。組織委員会は、予約や食事の注文をするのに正確な人数が必要です。これもすべて、みなさんに最高のイベントを経験していただきたいという組織委員会の気持ち故なのです。どうか、私たち組織委員会には、返答がなかったり、締切りをまもらなかったりした人たちをキャンセルする権利を有していることを忘れないでください。

本報告を終える前に、世界ろう武道選手権の開催は、私にとって非常に大きな喜びだということを申し上げます。4年前、空手の精神の愛好家である私は、この選手権を開催するという栄誉をありがたく引き受けました。前回のモスクワでのIMAFD評議員会中に、フランチェスコ・ファラオーネIMAD会長から開催依頼を受けてから、パリ・ボルドー・トュールーズなどの都市と協議しましたが、開催都市を決定するのは、非常に困難でした。開催市として、トュールーズを選んだことに後悔はありません。私はボルドーに住んでいるのですが、組織委員会の会議のために何度もトュールーズを訪れています。トュールーズはろう者にとってのフランスの首都であり、ご来場の方々も決して後悔することはないでしょう。きっとたくさんのお土産を手に、満面の笑顔で帰国なさること間違いありません。開催地についてご意見があれば、ぜひお聞かせください。世界ろう武道大会という一つの大会のなかで、三種類の競技を開催するのは簡単なことではありません。

正式なプログラムは現在作成中です。次回の組織委員会で決定しまうので、もうしばらくお待ちください。

私からみなさまへのメッセージです。「フランスでお待ちします!そして幸運をお祈りします!大切なのは、勝ち負けではありません。参加することが大切なのです。このことは、みなさんの武道の精進にとっても非常に重要なことです。」

最後になりましたが、ご助力・ご助言くださったティファニー・グランフォース氏と、ウェイン・ラングベイン氏に心から感謝申し上げます。

フランソワ・カーレフ
ICSD 技術委員(空手)


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