運営委員会会議報告(ドイツ、ボン2002年10月6日〜9日)

まず初めに、会議で提案された多くの案件は現在CISS執行委員会で検討中ですので、この報告は運営委員会の内容を簡単にまとめたものであることをお伝えしたいと思います。

より詳細な運営委員会の概要は後日発行する予定です。

GAISF(国際スポーツ団体総連合)への加盟:10月末にコロラドスプリングスで開かれるGAISF年次総会の場で、CISSが提出した加盟申請が公式に承認されるかどうかが検討されます。ジェラルド・ジョーダン氏は、CISSを代表して運営委員会が年次総会に出席することを認めています。

商標:CISSとデフリンピックのロゴと名称を守るため、商標登録の手続を進めることになりました。

スポンサー:スポンサーの候補団体に配布するパンフレットの原案が完成し、今後は広告の専門家たちの意見を聞いて最終槁が作成されます。

宣伝活動:デフ・ウェイUでCISSが出展した展示ブースは盛況でした。そのため今後もこの方法で宣伝をし、移動式展示ブースを作ることも検討されることになりました。

CISS事務局の移転:CISSは様々な理由でフレデリックに事務局を移転し、業務もスムーズに移行されました。今後は新事務所がろう者と健聴者の社会を改善させていくことでしょう。

CISS加盟国:すべてのCISS加盟国が10年ごとに、各国内オリンピック委員会の許可証をとることを求める提案がなされました。

会員のうち幾つかは障害者スポーツなどの管理下にあるので、CISSの会員資格について各国から問い合わせが来ています。

CONI(イタリアオリンピック委員会)はFISS(イタリアろう者スポーツ協会)の運営権を握り、団体への代表権を凍結しました。これに伴いCISS副会長の職務は、次回の評議員会で公式に検討されるまでは空席のままとなることが確認されています。同様にイタリア人のCISS技術委員3名も退任して、後任が選出されることになります。

FISS、開催地組織委員会が国や個人に対して借金をしているという問題、最終的な競技記録集の発行、賞状の内容間違いなどの事項について、CONIのセルゲイ・メライ博士に対し文書で通達する予定です。

ろう者スポーツの地域連盟:オーストラリアのメルボルンで昨年4月に開催された地域連盟セミナー報告書について、多くの提案が出され、今後検討されることになります。

各国際ろう者スポーツ連盟:喜ばしいことに、世界ろう者ゴルフ連盟がCISS準会員になります。バスケットボール、武道、ラグビーの各団体についても協議され、各連盟の今後の手続についてスケジュールが立てられました。

スンツバルでのCISS評議員会に向けて:CISS規約、デフリンピック並びにろう者世界選手権大会の規則の改定についての意見が出され、CISS執行委員会に運営委員会の提案を添えて提出されます。

2005年夏季デフリンピック:連邦政府はヴィクトリア州が同額を補助することを条件に、多額の助成金をすることで合意しました。メルボルンデフリンピック組織委員会は現在連邦政府と交渉中です。メルボルンデフリンピック組織委員会については、デフリンピック規則違反に対し「イエローカード」が出されることになっています。規則違反とは、@競技日程が決定されていない、A組織委員会組織図が作成されていない、BCISSに対し競技運営面、組織面での報告書が提出されていない、CCISS執行委員会に許可申請のための広告用ポスター原案が提出されていない、また、CISS会員による会場視察の行動日程案が発表されていない、という内容です。

2007年冬季デフリンピック:フランスの正式な開催地立候補申請書類が未だに到着しておらず、ドナルダがCISSスポーツディレクターのコリン・マクドナルドと共に、12月の会場視察に向けて日程を調整する予定です。

2009年夏季デフリンピック:台北からは開催地立候補の公式申請書類が提出され、アテネに対しては2002年10月31日まで書類提出期限の延長が認められました。ジョン・ロベットは11月末と12月の初めにこの2都市を訪れ、会場視察を行う予定です。

将来的には、CISSから各地の観光局に対して、各国ろう者スポーツ協会と連携しデフリンピックの招致を目指すように勧めていくことで合意しました。

国際オリンピック委員会:今回のようなIOC高官との会談など、CISSとIOCの連携を強化するための方策が数多く検討されました。

フェリ氏が各国オリンピック委員会に対し、IOCがCISSの自主・独立性について認めていることをEメールで伝えたことは大きな後押しとなっています。

フェリ氏はスンツバルでの評議員会に招待され、CISS(国際ろう者スポーツ委員会)の名称を国際デフリンピック委員会などに変更する意見が出されたことについて、協議に参加する予定となっています。

国際オリンピック委員会:IPC新会長のフィリップ・クレイヴァン氏との会談が、10月9日に予定されています。