IPC会長、フィリップ・クレイヴァン氏との会談報告

ジョン・ロベット、会長

ジョン・ロベット(CISS会長)、ドナルダ・アモンズ(CISS事務局長)、オーレ・アートマン(CISS会計部長)、コリン・マクドナルド(CISSスポーツディレクター)、ティファニー・グランフォース(CISS管理部長)、並びにジョン・リー(イギリス手話)、マーシー・マーフィー(アメリカ手話)、ヨハンナ・スメルロフ(ドイツ手話)の3名の通訳者から成るCISS代表団は、2002年10月9日、IPC本部のあるボンのアデナウアー・アレーを訪れました。

我々を迎えてくれたのは、フィリップ・クレイヴァン(会長)、ネービル・セーレム(営業促進担当/副会長)、ハビエル・ゴンサレス(最高経営責任者)から成るIPC高官の一行です。

会談の冒頭にセーレム氏が、CISSがエジプトやチュニジアなどの加盟を拒否したことについて触れました。これに対し私とドナルダからは、その2カ国とは連絡をとっているが公式な加盟申請書は受け取っていないとお答えしております。

さらに、聴覚障害などの障害者スポーツ選手に対してより良い対応と運営を実現するために、IPCとCISSがどのように協力していけるのか、などについて話し合いました。クレイヴァン氏はIOCの主導に従うことと、CISSがろう者スポーツを管轄する唯一の国際組織だという認識を記した文書を、各国パラリンピック委員会に対して送ることに同意されています。

1995年にCISSがIPCを脱退したことにより失効していた合意にかわって、IPCとCISSの間で新たな覚書を取り交わすべきだという意見も出ました。その内容はこの2組織の協力関係についてです。

IPC会長とCISSとの定期会談についても検討され、今後はスペシャルオリンピック国際本部やIOCといった組織の代表者も含めて考えようということで合意しました。ノースイースタン大学のイーライ・ウォルフ氏が提唱したIOC障害者スポーツ委員会の考え方について、IPCは反対の立場をとっています。

最後に短時間ですがIPC本部を非公式に見学して、会談は幕を閉じました。