ロシアろう者スポーツ委員会はピンチャス問題でCISS役員会を全面的に支持する

各位

前回いわゆる「ピンチャス問題」は国際ろう者社会に物議をかもしました。このときピンチャス氏の主な証拠の1つは、41カ国(ロシアも含む)のCISS評議員が署名した手紙でした。これには、署名した代表者全員がピンチャス氏を支持し、彼の除名は不当であり憲法違反だと考えると書かれていました。

私たちはこれを、ピンチャス氏が自分の野心を満足させるために画策したことだと考えます。下記に、なぜ代表者たちがそのような曖昧な文書に署名し、RCDS(ロシアろう者スポーツ委員会)の「ピンチャス問題」に対する考えを表明することになったのかご説明いたします。

ローマでのパーティーの最中にピンチャス氏の代理人が、代表者に対し「オリンピック資格をCISSに与えることを支持する」手紙に署名して欲しいと求めてきました。代表者はこの考えに賛成でしたし、手紙の下には文章を読んで理解したはずの英語圏(アメリカと南アフリカ)の代表者署名があったため、我が国の代表者たちも署名することにしました。

ですからピンチャス氏と代理人は手紙の内容を偽って伝えたことになり、その場合には署名は無効となります。

ロシアろう者スポーツ委員会はこの問題についてCISS役員会を全面的に支持します。まず私たちは、ロベット氏、アモンズ氏、ジョーダン氏に対する長々と書かれた中傷的な告訴内容を全て検討しました。次に、CISS評議員会ではなく裁判所でCISSとの問題を解決しようとするピンチャス氏の考えについて協議しました。

私たちはピンチャス氏の行動には品位がないと考えます。CISSでの彼の優秀さと、長期にわたり功労があったことは記憶しています。だからこそ、なぜ彼がCISSとその役員会の名声を傷つけようとするのか理解できません。

私たちはピンチャス氏に対し、自分の野心を抑えてロベット氏、アモンズ氏、ジョーダン氏と和解するように勧めました。最後の手段としては、CISS憲法の範囲内で彼はスンツバルでの評議員会でこの問題を解決することが可能です。しかしもしピンチャス氏が今後もこの問題に執着するならば、最終的には信頼を失い、ろう者スポーツに携わった長い経歴を不名誉な形で終わることになるでしょう。

敬具

(署名)RCDS会長ニコライ・クリモフ

(署名)RCDS副会長ウラジミール・ガルチェンコ

追伸:CISS執行委員、加盟国などこの文書に興味のある方には内容を伝えていただいて結構です。「ピンチャス問題」の訴訟手続は公開されましたし、この問題についてのロシアの考えを知る権利はろう者なら誰もが持っています