2002年第4回世界ろう者ゴルフ選手権大会

提起者:ナイアル・フェアロン、アイルランドろう者ゴルフ組合名誉幹事

アイルランドろう者ゴルフ界より心からの歓迎をおくります

2002年7月28日(日)から8月2日(金)まで過去最大のろう者ゴルフイベントがアイルランドで開催されます。より聞こえる方の耳で聴力損失が55デシベル以上のゴルファーたちが、15カ国から150名も2002年世界ろう者ゴルフ選手権大会に参加する見込みです。第4回世界ろう者ゴルフ選手権大会は2002年7月30日(火)から8月2日(金)に4ラウンドのメダルプレー(全ホール合計打数の少ない人が勝ち)で行われます。練習ラウンドは7月29日(月)となります。スタート時刻は毎日午前8時から正午まで予約されています。また初めての世界ろう者女子ゴルフ選手権大会、世界ろう者シニアゴルフ選手権初回大会も開催されます。

この大会は、より聞こえる方の耳で聴力が55デシベル以上の聴力障害のある、男女を問わず全てのゴルファーに出場権があります。出場するためには聴力検査表の写しが必要となります。大会期間中の補聴器装用はWDGF(世界ろう者ゴルフ連盟)規則により禁止されています。セントアンドリューズのロイヤル・アンド・エンシェントゴルフクラブの規則を参照してください。男子選手は公式ハンデ18以下(スコア90以下)で1年以内のハンディキャップ記録を持っていることが条件です。女子はハンデ24以下、シニアはハンデ18以下で55歳以上が条件となります。興味のある方はそれぞれの国内ろう者ゴルフ組織にご連絡ください。

世界ろう者ゴルフ連盟の団体戦規則により、各国から10名までの選手が出場できます。各国の主将が大会開始前に、このうち6名をチームとして選出します。残りの4名は個人戦に出場できます。チームの合計スコアは、チームの中で4日間の合計スコアが少ない方から4名の合計スコアにより決定されます。

女子団体戦では各国から4名までが出場し、うち4ラウンドで成績が良かった2名の合計スコアがチームの合計スコアとされます。シニアでは団体戦は行いません。初回大会の成功によって、次回の世界ろう者ゴルフ選手権大会では団体戦が行われるかも知れませんね。

第4回世界ろう者ゴルフ選手権大会は、ろう者ゴルフ精神のもとで行われる勇気と信念の結晶です。大会中はろうゴルファーがセントマーガレット・カントリークラブでプレーし、スウォーズ近隣で宿泊することになります。世界各地の選手、キャディー、ボランティア、家族、友人の皆さんにとって、共にプレーし、大会がもたらす希望、期待、喜びを分かち合うことは忘れられない経験になるでしょう。アイルランドのろう者は、世界中のろう者がこの世界的な祭典に来るのを心より歓迎しています。

第1回世界ろう者ゴルフ選手権大会は1995年にイギリスのアーデンの森で、第2回、第3回大会はヨーロッパ以外で開催されました。1997年大会はアメリカで開催され、1999年大会は南アフリカのサンシティーで開催されています。第4回世界ろう者ゴルフ選手権大会は初めてアイルランドで開催されます。大会の目玉のひとつは、7月28日にセントマーガレット・カントリークラブで行われる開会式と、最後のお楽しみ、8月2日の閉幕日の夜に名高いシェルボーンホテルで行われるパーティーです。1週間の大会で興奮、楽しみ、成功を味わえるように準備していますので、選手とその友人たちが、有名なスポーツ選手やろう者に魅了された観客の前を行き交うことでしょう。

多くの人々、スポーツ組織、企業の力添えにより、2002年大会は世界中のろうゴルファーにアイルランドのように美しい小国でプレーするという生涯最高の機会を与えてくれます。選手たちは、様々な有名ゴルフコースでのプレー、親切な地元の人々、アイルランドの美味しい料理とギネスやベイリーズ(アイルランド産のリキュール)といった有名な飲み物と共に過ごす、ゆったりとした時間により、間違いなくアイルランドの生活を楽しむことでしょう。ろう者ゴルフの誓い:勝たせてくれ。もし勝てないなら、果敢に挑戦させてくれ。

アイルランドの世界ろう者ゴルフ選手権大会について詳しくはwww.deafsports.org.ukをご覧下さい。