CISS e−news  No.3
*CISSニュース【CISS事務局長がバハマとプエルトリコを訪問】

 1924年以来、CISS加盟国は6カ国から84カ国へ拡大しました。不思議なことに、カリブ諸国と中央アメリカの中でCISSに加盟している国はわずか1カ国です。従って、CISSの新しい4年間(2001年〜2005年)の目標の一つに、カリブ諸国、中央アメリカの会員を拡大することを挙げています。その一環として、個人的な連絡をとり、リーダーシップセミナーを開催しました。CISS執行委員会はその責任者にドナルダ・アモンズCISS事務局長を任命しました。
 カリブ諸国と中央アメリカのろう者へ個人的に連絡を取る前に、アモンズ事務局長は指導方法について、汎アメリカろう者スポーツ連盟の2地帯代表者であるマリア・デ・ベンデカス氏に相談をしました。カリブ人として、ベンデカス氏はアモンズ事務局長に20諸島の中から5島のみの連絡先を提供することができました。ベンデカス氏はセミナーを開催する前に個人的な関係を作ることで、より良い成果が出ることを強く主張しました。
 こういった理由で、アモンズ事務局長ははじめに、11月上旬にこれら5島のろう者の組織とオリンピック委員会へ連絡を取りました。事務局長に返事があったのは、Sordos de Puerto Rico株式会社秘書のエリザベス・リオス氏だけでした。徹底的にカリブ諸国のろう者の人口を調査した後、アモンズ事務局長はバハマとプエルトリコを選びました。

バハマ
 ここの小学校に54名のろう児が通う、ろう児赤十字センターでバーネット氏と話し合い、アモンズ事務局長はバーネット氏から、このセンターのろうの教師であり、ろうの社会でリーダーとして大変信頼を得ているマービン・フィネリソン氏を紹介されました。
 1月9日の夕方、7人のバハマのろう者のグループとフィネリソン氏がミーティングのためにマリオット・ホテルのロビーに現れました。アモンズ事務局長は、ろう者のためのスポーツに重点を置いた組織をどのように設立することができたか、そして(CISSへ)加盟申請する前の必要な手続きを説明しました。また、CISSの正会員になる必要性と義務について要点を説明しました。彼らは、(この国の)ろう者はナサウの健聴のリーグでバスケットボールをやっており、他のろう者のチームと対戦したことが一度もない、とアモンズ事務局長に説明しました。彼らは近い将来、CISSの会員になれることをとても楽しみにしている、とのことでした。

プエルトリコ
 1月10日、アモンズ事務局長は、スプリント社のろう者電話リレーサービスの会計マネージャーで、Sordos de Puerto Rico株式会社秘書のエリザベス・リオス氏に連絡を取り、情報交換のためのミーティングの時間と場所を設定しました。リオス氏はプエルトリコのろう者の社会では有名なリーダーであり、運動家でもあります。
 次の日1月11日に、リオス氏と最近テキサス州ヒューストンのラマー大学の博士課程を卒業し、Sordos de Puerto Rico株式会社の社長であるヨランダ・ロドリクス氏は、5時間近くアモンズ事務局長と話し合いました。
 ロドリクス氏は加盟資格について、本当に良い質問をしました。島はアメリカの領土なので、プエルトリコ人は皆アメリカ国民です。CISSはプエルトリコをアメリカとは別の国家として捉え、プエルトリコの選手が出場することを許可してくれるのでしょうか?アモンズ事務局長は早急に調査し、国際オリンピック委員会が全ての領土を独立した別々の国家であると捉えていることがわかりました。従ってプエルトリコは自治権のある国家であると捉えるべきなのです。
 アモンズ事務局長は規約と定款の制定作業を行うと同時に、プエルトリコオリンピック委員会とつながりを持ち始める必要であることを話しました。CISS加盟手続きに関係のある情報を全て、ロドリクス氏とリオス氏に提供しました。
 アモンズ事務局長は今年8月にベネズエラで行われる、カリブ諸国と中央アメリカのろうの代表者を対象としたセミナーについて、情報を提供しました。尚、このセミナーは国際オリンピック委員会から助成されます。バハマとプエルトリコから2名の代表者を派遣することを約束してくれました!このセミナー終了後すぐに、べネズエラで汎アメリカ地域のろうの選手を集めたデフユース陸上競技会を開催する予定です。彼らはこの競技会に若いろうの選手を何名か派遣することを決定しています。

 CISSは本当に近い将来、カリブ諸国と中央アメリカから新しく加盟国が加わることを心待ちにしています。