第16回冬季デフリンピック開幕

 2007年2月3日夜、ユタ大学ハンツマンセンターに約5000人を集めて、第16回冬季デフリンピック の開会式が行われました。7時に始まった選手入場で、日本選手団はイタリアに 続いて入場、田崎富士夫選手(クロスカントリースキー)が務める旗手を先頭に舞 台を行進する選手団に、「日本が一番きびきびとしていてすばらしかった」など の 声が関係者より聞かれました。埋め尽くされた観客席には、ソルトレークシティ 在住の日本人が大きな国旗を広げて応援する様子も見られました。
 全米ろうス ポーツ連盟理事長及び国際ろうスポーツ委員会アモンズ会長の国際手話による挨 拶に続いて、来賓として出席した州知事の挨拶は国際手話に通訳される予定でし たが、州知事に用意されたマイクの声が出なく、急遽舞台脇から差し出された予 備のマイクも雑音で使えないというハプニングがありました。しかし、州知事は あわてることなく、音声によるスピーチを全部取りやめて、「I now declare the 16th Winter Deaflympics open!」と、国際手話によるシンプルな開会宣言の言葉 で締めました。
 デフリンピック旗の掲揚に続いて、前回開催国のスウェーデン ろうスポーツ協会から米国ろうスポーツ連盟に大会旗が手渡され、聖歌点灯、ろ うの子どもたちによるアメリカ国歌斉唱、そして最後にアメリカンインディアン ろう協会による祈りのダンスで、開会式第一部は終了しました。
 第二部はろう 者によるさまざまなパフォーマンスが舞台上に繰り広げられ、9時10分の終了ま で選手も観客も一緒になって楽しみました。
★旗手を務めた田崎富士夫選手の感想: 大勢の参加者を前に舞台に上がった瞬間、身体が震えだして、何回かつまづきそ うになってしまいました。観客席に見つけた日本の国旗に、多くの国民が応援し てくださっていることを思い出し、感激しました。一生忘れられない素敵な思い 出をありがとうございました
 【写真は二枚とも岸田修氏撮影】


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