三重県で「聴覚障害者災害支援リーダー養成講座」が開催されました



【報告】聴覚障害者災害支援リーダー養成講座を開催しました

日 時:8月10日(土)10:30~
場 所:三重県津市 アスト津3F
参加者:51名(ろう者22名、難聴者1名、手話通訳・サークル26名、要約筆記2名)

 聴覚障害者災害三重本部はこのたび、共同募金配分金助成事業の助成を受け、聴覚障害者災害支援リーダー養成講座”を8月10日に開催しました。
 この事業は災害時に備えて支援活動がすぐ行えるよう、県内に防災体制の構築を図ることを目的としています。今回の養成講座の参加者募集は、地域に防災体制を構築することが目的であるため、基本的に「地域協会、サ連、三重通研、難聴者、要約筆記者各団体から役員レベルを推薦してもらう」ことにしました。
 定員40人のところ、どこまで参加者が集まるか少し不安もありましたが、蓋を開けてみると定員をはるかに上回る申し込みがあり、ビックリ!やはり、東日本大震災以降、不安感や防災意識が高まっているのだろうと感じました。
 この養成講座は“体制づくりコース”“支援活動コース”に分かれましたが、まず共通科目①として、三重大学の川口准教授から「巨大地震・津波に備えるために」を、次の共通科目②では、東日本大震災聴覚障害者救援中央本部委員の小出氏から、「東北大震災の支援活動」の講義をしていただきました。
 次に、体制づくりコースと支援活動コースに分かれ、体制づくりコースでは三重県行政から「災害と三重の防災」、そして、≪守ろう!LIFE≫≪手話で防災≫をテキストに「三重の聴覚障害者災害支援体制づくり」を学び、支援活動コースでは女性講師陣による「気づこう私たちの気持ち~災害時の女性の立場~」「被災地支援から見えてきたこと」を学びました。

 今回の養成講座で養成された支援リーダーとともに、これから地域で防災体制を作り、それが三重県全体の防災体制・ネットワークとなるよう、取り組んでいくつもりです。

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