写真ニュースコーナー2004年2月

国際手話は「言語」だろうか?

 2月8日に第4回手話研究セミナーがクレオ大阪東で開催された。記念講演は、国際手話通訳で名高いビル・ムーディ氏が国際手話の歴史をわかりやすく説明し、「国際手話は言語といえるものか?」と問題提起を行った。
 つづいて、手話確定普及研究部、外国手話研究部、ろう教育研究部の研究発表が行われ、フロアからの意見も活発に出た。みんなで一緒に学ぶこの手話研究セミナーは全日ろう連日本手話研究所が主催するもので、来年の第5回セミナーは京都のコミュニティ嵯峨野での開催が予定されている。
 写真は外国手話研究部の発表の様子。
国際手話通訳で国際協力!

 ビル・ムーディ氏(健聴者)を大阪ろうあ会館に迎え、2月5日から7日までの3日間、全日ろう連の国際手話(インターナショナル・サイン)通訳ワークショップが開催された。
 「国際手話は単語ひとつひとつで覚えるのではなく、文全体を描写するように表すもの」とムーディ氏は説くが、実践するのは簡単ではない。
 国際手話通訳を志す10名がチームワークで支えあった3日間。彼らの貴重な経験は、JICAのアジア太平洋ろう者リーダーコースなど国際協力活動で、活かされるであろう。