2003年11月
<「アジア太平洋障害フォーラム」正式発足> 新たな「障害者の十年」は障害者自身で築こう。 ![]() 2002年に札幌、大阪、大津で繰り広げられた「アジア太平洋障害者の十年」最終年記念フォーラムから一年。新「アジア太平洋障害者の十年」が始まって一年。
11月26日に、シンガポールのYWCAにアジア太平洋地域の障害者が約300名結集し、シンガポールのヤコボ・イブラヒム地域/開発/スポーツ大臣を式典に迎えて、新しく「アジア太平洋障害フォーラム(APDF)が発足した。 新規約が総会で承認され、半数を障害者当事者で占める新役員体制で、琵琶湖ミレニアムフレームワークの各国での発展と、国連障害者権利条約の推進を目指す。 ろう者はシンガポール、韓国、日本から約30名が参加し、障害者団体どうしの団結を新たに誓った。 |
ろう青年460名で「夢をこの手に!」![]() 北海道が「頭」、本州が「胴体」、四国・九州が「足」なら、千葉県は「手」だ・・・
ろう青年達の「手」で「新しい夢・新しい十年・新しい運動」をめざそう。 11月22、23、24日に第37回全国ろうあ青年研究討論会が千葉県千葉市と浦安市で開催された。 全国から集まった約460名のろう青年が、全日ろう連青年部中央委員会の基調報告を確認し、ディズニーリゾートでバリアフリーチェックに駆け回り、9つの分科会で討論の輪を組んだ。 (写真は海浜幕張駅前の新日鐵幕張研修センターの前で記念写真を撮っているところ。) |
潜在的なニーズを掘り起こす支援費制度 国は確かな財源保障を! ![]() 今年4月に国がスタートさせた支援費制度により、各地域のサービス利用が活発となっている。特にホームヘルプサービス利用の増加が目立ち、本年度の国庫補助金が大幅に不足する懸念が強まっている。
このままでは、市町村も予算不足でサービス縮小も… 全日ろう連を含む障害者関係8団体は、11月20日に自由民主党障害者特別委員会(八代委員長)で、21日に公明党厚生労働部会(福島部会長)で、「ホームヘルプサービスの国庫補助に関する緊急要望書」を提出した。 自治体からも京都府などが出席する中、両党の出席議員はこの問題に緊急に取り組むことを強く約束した。 (写真:21日衆議院第二議員会館にて) |
JICA研修員一同からのメッセージと贈り物 皆さんとお会いできて嬉しいです。
日本で学んだことを、これからの活動に役立てたいと思います。 障害も年齢も関係なく、全ての人たちが大木のまわりを輪になって、 手をつなぎあいとりかこむように強い連帯力で、 私たちの問題を解決していきましょう。 第9回聾者のための指導者(アジア・太平洋諸国)コース研修員一同(イラスト) 研修員一同から全日ろう連に贈られた山水画「結束の流れに虹かかる」(チェン・ジェ画) |
手話通訳スキルアップ。次は12月23日!![]() |
ガーナ、ザンビアの手話はどんなもの?![]() 日本手話研究所外国手話研究部はアジア太平洋各国の手話事情・ろう教育事情を中心に調査を続けている。この成果は「アジアの手話」などで発表しており、また11月9日は第9回アジア手話セミナーを神戸市で開催する。
しかし、他の国々・・・とくにアフリカや南米でどのような手話が使われているのかについてはあまり調査が進んでいない。 そこで、外国手話研究部は、日本障害者リハビリテーション協会のご協力のもと、11月1日に、研修で来日中のガーナ、ザンビアのろう者研修員に、両国の手話事情・ろう教育事情を伺う等意見交換の時をもった。 |
CISS会長ロベット氏逝去![]() 「メルボルンデフリンピックで日本の選手がまた活躍するのを楽しみにしていますよ。」
いつも力強くメッセージを届けてくださっていたCISS(国際ろう者スポーツ委員会)の現会長ジョン・ロベット氏(John Michael Lovett)が10月30日にオーストラリア・メルボルン市の病院で骨髄腫により、家族に見守られる中、静かに息を引き取った(享年60歳)。(CISS発表) 第20回夏季デフリンピックは2005年1月6〜16日にオーストラリア:メルボルン市で開催される予定であり、日本でも各競技の選手がデフリンピックのメダルを目指して強化合宿に励んでいる。 |