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※全日本聾唖連盟による和訳 (2009/12/22 掲載)



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WORLD FEDERATION OF THE DEAF
WFDニュースレター
2009年11月号

記事中の写真を含む原文の英語版はこちら

目次

CRPD委員会第2セッションを終える
市民社会、透明性を求める
CRPD委員会に関する事項
WFDからのニュース
国際および国連ニュース
国際ろう週間、世界中で開催される
WFD加盟国や協調国からのお知らせ
今後の予定
書籍・発行物


 CRPD委員会第2セッションを終える

障害者の権利委員会(CRPD)は詳細のガイドラインを作成しましたが、それは各国に条約履行の報告の提出を求めるものでした。条約のモニタリングは翌年2010年にその歴史上初めてスタートを切ることになります。

障害者の権利委員会は第2セッションを終えましたが、その会期中に報告ガイドラインを採択し、法の下に平等な権利であることに対する認識に関する条約第12条についての一般的な議論に一日かけました。このセッションは、10月19−23日にジュネーブのパレ・デ・ナシオンで行なわれましたが、その間に当委員会は広義にわたって手続き上の問題に専念しました。その作業を迅速に済ませる方法や手段を話し合い、「手続き上の規則」の草案や「作業方法」の草案に取り掛かりました。10月21日、当委員会は条約第12条の法の下における権利平等に対する認識について一日かけて全般的に話し合いました。その間に、法の下における権利平等に対する認識の法的内容、法の下における権利平等に対する認識を高めるという義務を果たすのに必要な実践的な手段に焦点を当てました。この話し合いは今後第12条に対する全般的な評言の明確な記述や採択に役立つことになります。

このセッション中、当委員会はまた、第14条の手続き上の規則に従った役員人事を行なうためさらに選挙を実施することを決定しました。第3セッションから2010年までの間は、委員会のメンバーは次の通りとなります。委員長:McCallum氏、副委員長:Al-Tarawneh氏、Pelaez Narvaez女史、Yang氏、報告者:Maina女史。Ronald McCallum委員は、この委員会は12人の個人で構成されており、委員長となる翌年には前任者の方針を受け継ぎ、自分の仕事を継続し、市民社会との協同を継続していきたいと語りました。彼はこの条約の立案作業に参加する人たちと共に仕事することを楽しみにしています。市民社会が締結国の報告の選択や委員会への裏報告の提出に携わって初めて、委員会への報告が成功するわけです。委員会の話し合いは3つに分かれました。

Mohammed Al-Tarawneh委員長は、閉会の挨拶で次のように述べました。作業方法と手続き上の規則の採択にすべてをかけてきましたが、時間の関係で次の段階に進めませんでした。各自協調するのにいつも時間がかかります。彼はまた、同僚のコメントを繰り返しました。彼は皆の素晴らしい仕事ぶりを喜び感謝しました。また当委員会の勢力が今後も大きくなっていくことを願いました。当委員会の次のセッションは2010年2月22−26日ジュネーブのパレ・デ・ナシオンで行なわれる予定です。

出所:OHCHRメディアセンター 2009年10月23日

 市民社会、透明性を求める

障害者の権利委員会がこの第2セッションで、作業方法、手続きの規則、報告のガイドラインを採択するものと思われていたにもかかわらず、委員会の新しい役員人選にかなりの時間が費やされてしまいました。オーストラリアのRon McCallum教授は2010年2月の委員会第3セッションで委員長を務める予定で、2010年末委員会での彼の任期が終わるまで継続されることになります。セッションのほとんどが閉会となり、当初は上記の文書を受け入れる予定だったのが、報告のガイドラインのみが委員会により採択されたということに、市民社会は失望しています。年末までにどのNGOも最終文書を入手できそうにありません。全般的な話し合いの日は、第12条の法の下での平等の認識について話し合われました。全般的な話し合いの日は、委員会が一般評言を考案する最初の段階として利用することが多いです。

出所:DpiとIDA

ろうのメンバーがロビー活動を今こそ始めるときである

障害者の権利条約委員会が大きくなる場合には、ろうの立候補者を出せるようロビー活動を始め政府代表と事前に話し合うようにと、WFDは加盟国に対して強く奨励しました。今日、CRPD委員会は12人の人権専門家で構成されており、うち9人は障害者です。不利なことに、現時点ではこの委員会にろうのメンバーがいません。権利条約の批准国が80カ国に達した暁には、委員会はメンバーを18人に増やすことになります。これは、2010年秋の締結国の会議で実行される予定です。現在71カ国が権利条約に批准しています。障害者の権利委員会は、国からの報告を審査したり国に対し懸念や勧告を述べたりすることで国連の条約の履行を監視する重要な機関です。各国はCRPD委員会のメンバーに指名され選ばれます。地理上の配慮がなされ、さまざまな文明や主要法制度の代表もあり、バランスのとれたジェンダーの代表、障害者の専門家の参加もあります。

出所:WFD事務局

 CRPD委員会に関する事項

§課題:
  • 国の条約履行を監視すること
  • 条約批准国からの報告の審査すること
  • 国からの報告に対する提議と勧告すること
  • 個人から申し立てのあった選択的議定書の批准国の疑わしい違反について審査すること
  • 条約への重大な違反を示す信用できる証拠があれば検討すること
  • 国連総会に活動報告を行なうこと
§ 報告の仕組み:
  • 国は批准の2年後に委員会に報告すること
  • 最初の報告から少なくとも4年に一度定期的に行なうこと
  • 国は委員会の定める報告ガイドラインに従わなければならない
  • 国は障害者団体と相談した上で公然と報告しなければならない
  • 国は履行に関し政府と重要とする点を定めなければならない
  • 国は国内の履行を促進させるために、人権機関のような独立した仕組みを設置しなければならない
§委員会:
  • それぞれの国の人権専門家12人で構成される
  • 批准国が80カ国に達する2010年秋あたりには18名に増員される
  • メンバーは政府から指名かつ選ばれる
  • 各メンバーは自国の政府の代表でもいかなる組織の代表でもなく、個人の判断で動くこと
  • ジュネーブで年に2回開催されこれまで2つのセッションが開かれた
  • 委員会は2008年11月に設置された
§委員会メンバー:

  委員会のメンバーは以下の通り

  Amna Ali Al Suweidi (カタール)
  Mohammed Al-Tarawneh (ヨルダン)
  Lotfi Ben Lallohom (チュニジア)
  Monsur Ahmed Choudhuri (バングラデシュ)
  Maria Soledad Cisternas Reyes (チリ)
  Gyorgy Konczei (ハンガリー)
  Edah Wangechi Maina (ケニア)
  Ronald McCallum AO (オーストラリア)
  Ana Pelaez Narvaez (スペイン)
  German Xavier Torres Correa (エクアドル)
  Cveto Ursie (スロベニア)
  Jia Yang (中国)

  メンバーは任期4年とし、一度再選可能で、委員会が初めてであるメンバーは2年のみとする

 WFDからのニュース

WFD理事会

第93回WFD理事会が2009年9月22−24日ウガンダのカンパラで開かれました。この会議と合わせて、WFD理事はウガンダ政府を訪問し国際ろう週間を祝いました。(詳細は国際ろう週間を参照してください)Bruno Druchen氏は理事会にWFD世界会議の議事録に関する報告を受けました。歴史上初めて、会議がアフリカで実施されることになっています。WFD総会は2011年7月16−17日、世界会議は2011年7月18−24日に南アフリカのダーバンで開催される予定です。このろう者の最大なるイベントに、数多くの楽しいイベントが用意されるのはもちろん、さまざまな分野の専門家が集まってろう世界の最新の課題について話し合うことになっています。理事会は発展途上国からの参加者の会費を下げることを決定しました。登録はまだですが、もうじき世界会議のウェブサイトでできるようになります。
www.wfd2011.com

WFD理事会は、この見事に手配された会議を主催してくれたウガンダろう協会(UNAD)に謝意を表したいと思います。ウガンダは「アフリカの真珠」として知られ、東アフリカの陸地に囲まれた美しい国です。このことはUNADにも影響を及ぼし、卓越した組織力と主張術を見せています。UNADはウガンダのろう者の権利や福祉の改善のために一生懸命活動している強力な協会です。それゆえ、近隣国にとって優れた手本となっているだけでなく、すべてのろう団体がウガンダの障害者活動との密接な結びつきにつながっているわけです。ウガンダには障害を持つ政府要員が5人おり、ろうの政治家がいる数少ない国々のひとつです。ウガンダが有効でかつ目標を達成するという仕事をしていることに祝意を表します。次回の第94回WFD理事会の場所はまだ決定していませんが、それは2010年春に行なわれる予定です。第95回理事会は確定ずみで、WFD正規メンバーである韓国が韓国で主催することになっています。


イタリアの訴訟

イタリアのローマで9月22日火曜日、イタリアろう協会のEnte nationale per la protezione e l'assistenza dei sordid (ENS)による世界ろう連盟に提起された訴訟についての第1回審問会が行なわれました。

この簡易審問会では、ENSがローマ法廷への召喚状を必要としないという事柄はすべて、裁判権の問題を考慮するのみであるという決定がなされました。

次回の審問会は2010年1月19日に予定されており、その時に両者がもっぱら裁判権についてのみ各自の主張の要旨を話すことになっています。

ENSの要請で、審問会のあとに両者はENS本部で会い、論議の件について話し合いました。WFD理事会はENSの申し立てに決着をつける正式な提議を出しており、願わくば、2010年1月の審問会前に最終的に平和に解決できればと思います。


養成者の養成講習

2009年8月と9月に、フィンランドのヘルシンキにあるWFD本部にてプロジェクトスタッフのメンバーたちは集中的な講習プログラムをスタートさせました。地域コーディネーターとしてナイジェリア、アブジャのLucy Upahさんとトーゴ、ローメイのAblavi Dzikuさんがまずプロジェクトを受け持ち、財政運営養成はプロジェクトコーディネーターのコリン・アレン氏が指導しました。1週間後、地域トレーナーにカナダ、トロントのミーガン・ヤングさんとオーストラリア、シドニーのキャロライン・コンロンさんがDzikuさんとUpahさんに合流しました。

4人のプロジェクト従事者たちは全員「手話の仕事」、「ろう教育」、「手話通訳サービス」、「ろう組織力の強化」、「ろう者の自覚と国連の障害者権利条約(CRPD)」について集中的な講習を受けました。地域のチームも協力団体の長所、弱点の査定方法について特別に講習を受けましたが、その査定の場合には、その分析のために国のろう協会の状況を示す総合的な情報を常に入手していなければなりません。WCARプロジェクト(訳注:西・中央アフリカにおけるろう者の人権と組織強化のプロジェクト)にはいわゆる「Octagon」とよばれるやり方が評価法として使われていますが、それは当プロジェクトの主要資金援助団体であるShiaからステファン・二ルソン氏がプロジェクト従事者として呼ばれています。

集中講習会の後に、地域チームは以下を含む組織強化問題に関して一連の教材を考案しました。
  • 始めに
  • ろう者の自覚とろうとしての生き方
  • ろう者と人権
  • 手話の仕事
  • ろう教育
  • 手話通訳者
  • ろう組織の強化
これらの教材は西・中央アフリカの国々のろう協会での講習に使用される予定です。このWFDニュースレター10月号で紹介される時点で、地域チームはこの講習プログラムをナイジェリア、カメルーン、セネガルで開始していました。次号のWFDニュースレターで、地域チームから様々な国々での各自の専門の仕事について簡単な話が掲載されるでしょう。

この集中養成講習プログラムにおいて時間をさいてくださった精力的な講師から多大な支援を受けたことをお知らせしたいと思います。

マルク・ヨキネン氏、カイサ・アランさん、カリン・ホイヤーさん、セルマン・ホチ氏、コリー・チセリングさん、マイジャ・コイビストさん

このプロジェクトについて詳細を知りたい方は当プロジェクトのコーディネーターであるコリン・アレンに下記までご連絡ください。deafhumanrights@yahoo.com.au


WCARプロジェクトに関する簡単な報告

西・中央アフリカにおけるろう者の人権と組織強化プロジェクト(WCARプロジェクト)はスウェーデンろう協会(SDR)によるプロジェクトであり、障害者国際援助協会のスウェーデン支部(Shia)やスウェーデン国際発展協力機関(SIDA)から資金援助を受けています。WFDはこのプロジェクトの関連組織となっています。

西・中央アフリカの19団体の幹部やスタッフにはもちろん、その国々のろうコミュニティの人たちにも、このプロジェクトが行き渡ることを目指しています。具体的には、このプロジェクトは各ろう団体の能力を評価し、その団体の長所を伸ばし弱点を強化させることに重点を置くというものです。言語、人権の面でろうコミュニティ全体についての認識や知識を深めることもひとつの具体的な課題となっています。そして三番目は、地域ネットワークを促進させ、西・中央アフリカ地域事務局(WCARS)を設立させることです。

西・中央アフリカでのろう者の人権や言語の権利の向上が全体的な目的です。ろう者は社会参加の平等な機会を得られるようになり、情報、サービス、バイリンガル教育へのろう者のアクセスも改善されてきました。このプロジェクトの目的はろう者の権利保護を強化させることにあります。


プロジェクトコーディネーターのコリン・アレン氏WCARプロジェクトを去る

WCARプロジェクトは、WFDの組織強化活動として、西・中央アフリカの協同プロジェクトの発展を目指すことに成功したコリン・アレン氏を非常に惜しむことになります。まもなくコリン・アレン氏に代わる新しいプロジェクトコーディネーターが任命されます。現時点では申し出はありません。WFDは、コリン・アレン氏がオーストラリアのデフ・ソサイエティのサービス担当というポジションに就任したことに再び祝意を表し、また、このプロジェクト中すばらしい仕事をしてくださったことにお礼を申し上げます。


WFD代表者GPDD理事に選ばれる

Deborah Iyute女史はGPDDの12人の理事のひとりに選ばれました。この投票は10月14−17日イタリアのトリノで開かれた第2回定例会議で行なわれました。Iyute女史は世界ろう連盟理事のひとりでもあります。

障害と開発のための国際共同(GPDD)は、開発政策や実践への障害者とその家族の参加を促進させることを目指しています。

GPDDは、開発機関や団体との協同を強めることで、貧困を削減し、貧困国に住む障害を持つ子供や男女の数を減らすために設立されました。


国連ESCAPアクセシビリティを推し進める

国連アジア・太平洋経済社会委員会、UNESCAPが、ろう者が手話を使う権利を尊重し、またろうの代表者がUNESCAP会議で手話通訳を利用するためにアクセシビリティを向上させることを決定したことを、WFDは歓迎します。これは、WFD名誉理事である高田英一氏、WFDアジア・太平洋地域事務局長の宮本一郎氏、WFD発展途上国専門家の森壮也氏の多大な努力によるものです。


アラブ手話の統一に関するWFDの公開状

WFDは10月にアラブの手話統一プロジェクトに関して公開状を出しました。この書簡で、WFDは地方や国内の手話の衰退となるためアラブ手話の統一案には引き続き反対しています。WFDはアラブ地域のろう者とともに、ろう者のために活動しているすべての団体にろう者個人の地方や自国の手話を使う権利を保障するよう呼びかけています。この書簡の内容はWFDのウェブサイトで見られます。
http://www.wfdeaf.org/


人工内耳の調査

WFDは加盟国や個人会員に人工内耳(CI)についての調査に応えるよう呼びかけています。この調査は、カナダ、カルガリー大学医学部の助教授グレゴリー・ウォルブリング氏が、地域リハビリテーションと障害研究のコミュニティ健康科学プログラムにおいて行なっているものです。

この研究の目的は、ろう者またはろう者、難聴者、彼らに関わる集団や人々の考え方をさらに理解することにあり、それは、a)現在の補聴器一般、b)「通常」の聞こえを超えるような多種多様の特徴を備えるような仮定上の将来の補聴器、c)手話に対する考えや回答者の補聴器が手話に与えるインパクトについての考え方、をテーマとしています。

このアンケートについては下記をご覧ください。
https://www.surveymonkey.com/s.aspx?sm=00jR3aFM_2fTyJr5rp1xlsKg_3d_3d

コミュニティリハビリテーションと障害研究プログラム(CRDS)はhttp://www.crds.org/index.shtml まで。


WFDとWASLI 国連における通訳ガイドライン

WFDと国際手話通訳者協会(WASLI)は、国連やその専門機関はもちろん、その他の国際組織や機関がその責任においてろうの参加者のアクセシブルな環境を提供するのに参考となるようなガイドライン作成の協同作業を始めました。この文書作成に協力することで、WFDとWASLIは、会議や行事企画担当者がろうの参加者に手話通訳者を用意する必要があるという認識が深まることを期待しています。日常の活動において、WFDは、ろうであることについていまだに多くの偏見があるということ、手話や通訳サービスの必要性を訴えてきました。


WFDメキシコ、中米、カリブ海沿岸地域事務局

パナマろう協会は2009年11月10−15日にパナマの首都パナマシティでメキシコ、中米、カリブ海沿岸地域の第1回ろう青年会議を予定しています。この地域でこのような会議が開かれるというのは素晴らしい業績です。


WFD会員

WFD事務局より、準会員や個人会員の会費を世界銀行の分類方式に従い、居住国に応じて4つのグループに分けることにしたくお知らせいたします。2007年10月の第89回WFD理事会で、WFD理事はWFD会員を4グループ(会費のグループ)に分けることに決定いたしました。
個人会員申し込みを考えておられる方は、このニュースレターに添付しておる個人会員申し込み用紙をご覧ください。

準会員は、どの団体も、国や地域、またろうや聴者問わず、すべてに門戸が開かれています。準会員の場合は、WFD加盟団体(その人の国のろう協会)から準会員の申し込みを支持するという文書を添付しなくてはなりません。

準会員申し込みに興味のある団体は、入会関係担当者であるフィリパ・サンドホルムさんまで連絡してください(memberships@wfdeaf.org)。申し込み用紙をお送りします。


2013年WFD会議

加盟団体のみ:2013年のWFD小会議主催に関心をお持ちの団体は、WFD事務局まで申し出てください(bidをお送りください)。2011年の世界会議後のWFD理事会で話し合われることとなります。会議主催の申し出(bid)についての詳細は、WFD管理担当者のフィリパ・サンドホルムまでEメールを送ってください。phillipa.sandholm@kl-deaf.fi


誕生日キャンペーン

マルク・ヨキネン理事長の50歳の誕生を祝うことでWFDの人権活動への支援に貢献してくださった方々、組織、団体に心からお礼を申し上げます。9月の寄付者の氏名をここに掲載しました。他の方々の氏名は先月号に掲載してあります。皆様のご支援に感謝いたします。
Hend Al-Showaier
Eun-Sun, Son
Espoo Sign Language Club

このキャンペーンに貢献してくださった方々へのマルク・ヨキネン理事長のお礼のメッセージはWFDウェブサイトでご覧になれます。www.wfdeaf.org


先月号のニュースレターの訂正

6ページのWFDメキシコ、中米、カリブ海沿岸地域事務局に関して、選任された委員はキューバ、メキシコ、パナマ、ドミニカ共和国です。先月号にはパナマが抜けていました。

8ページの最後の文章(2009年7月の、コロンビアの第6回全国ろうコミュニティ会議、第6回ラテンアメリカろう者会議、第1回ラテンアメリカ手話通訳者会議)に関して、ろう女性会議参加者は2010年5月17−21日にメキシコのメキシコシティで第2回ラテンアメリカろう女性会議を開催することに同意しました。先月号では20010年11月にペルーで開催するとありますが、これは誤りです。

 国際および国連ニュース

事前報告:IDAによるCRPDの国内、国際モニタリングのセミナー

国際障害者同盟(IDA)は「裏報告の準備における障害者団体NGOの組織強化」についてセミナーを開く予定です。2010年1月7−8日にスイスのジュネーブで2日間のセミナーが開かれる予定です。

このセミナーでは、障害者の権利条約(CRPD)の国内および国際モニタリングとNGOの役割に関した重要なチャレンジといった問題を扱う予定です。それは、国内モニタリングの作業すべてにおいて、CRPD委員会への各国報告への影響、国内のNGO連合体の強化、代表的な障害者団体の改善につながります。このセミナーでは、国連の全体的な人権活動において障害者の権利のメインストリームも扱うことになっています。(人権委員会、UPR、Special Procedures)

WFDは傘下機関として、IDAの財政状況次第で、ジュネーブに1人または2人の代表者を派遣する予定です。とはいえ、WFDは、各自の権利主張の活動のためにも新たな手段を獲得することができるいい機会ということで、加盟国団体にもこのセミナー参加を強く勧めたいと思います。このセミナーの結果から、IDAは裏報告の手引書を作成することになります。

セミナーホールに空きがあれば各国の障害者団体もこのセミナーに代表者を派遣できるでしょう。WFD加盟国団体で出席者を派遣することが可能な場合は、wfd@kl-deaf.fiに11月30日までにメールを送ってください。

そのメールに団体名、参加者名を表記し、参加したい理由を簡潔に説明してください。手話通訳にかかる費用、旅費、宿泊費はすべて自己負担であることをここに明記しておきます。加えて、IDAは昼食やセミナーの資料にあてるため、多少の参加費を請求する予定です。皆さんの参加確認についてはIDAが責任を持ちます。WFDは皆さんの参加表明を伝えるのみで、最終的に参加を受け入れるのはIDA事務局です。


国際障害者デー

国際障害者デー(IDPD)は12月3日となっています。今年のテーマはMDGを通しての障害者やそのコミュニティの権利獲得の促進です。この日には、障害者の完全参加と権利平等という基本的な目的に達するための行動を起こす機会が与えられるのです。詳細は、http://www.un.org/disabilities/default.asp?id=1484までどうぞ。出所:2009年10月国連Enableニュースレター


OHCHR−権利条約の履行とモニターに関する協議

2009年10月26日ジュネーブで、障害者権利条約の国内履行とモニタリングのフレームワークに関する協議がなされました。これは、決議10/7に関して人権委員会(HRC)の要請により、事前学習という名目で、上記の件について人権高等弁務官事務所(OHCHR)が設けたものです。

この会において、WFDが積極的にメンバーとして関わっている国際障害者同盟(IDA)を、現議長を務めるジャン・ペーター・ストロングレン氏(IFHOH)が代表しました。彼は、IDAの意見を述べる機会を得たことに感謝し、CRPDの第33条(国内履行とモニタリング)にある条項の履行を始めた国は非常に少ないと述べました。

締結国、団体、非政府団体からの提出内容すべては、http://www2.ohchr.org/english/issues/disability/submissions.htmでご覧になれます。
出所:2009年10月国連Enableニュースレター


障害者の権利条約

手話やろう者に直接言及している5つの条項:
第2条:定義
第9条:アクセシビリティ(2e)
第21条:表現や言論、情報取得の自由(bとe)
第24条:教育(3b, 3c, 4)
第30条:文化的生活、リクリエーション、レジャー、スポーツへの参加(4)

これまで
143カ国が権利条約に署名
87カ国が選択議定書に署名
71カ国が権利条約を批准
45カ国が選択議定書を批准

最新
セイシェルが2009年10月2日権利条約を批准
トルコが2009年9月28日権利条約を批准
チェコが2009年9月28日権利条約を批准
トルコが2009年9月28日選択議定書に署名

詳細はhttp://www.un.org/disabilitiesまで。


権利条約に関する情報の更新
権利条約の批准を行なった国々

アルゼンチン 2008年9月2日
オーストラリア 2008年7月17日 
オーストリア 2008年9月26日
アゼルバイジャン 2009年1月28日
バングラデシュ 2007年11月30日
ベルギー 2009年7月2日
ブラジル 2008年8月1日
ブルキナファソ 2009年7月23日
チリ 2008年7月29日
中国 2008年8月1日
クック諸島 2009年5月8日
コスタリカ 2008年10月1日
クロアチア 2007年8月15日
キューバ 2007年9月6日
チェコ共和国 2009年9月28日
デンマーク 2009年7月24日
ドミニカ共和国 2009年8月18日
エクアドル 2008年4月3日
エジプト 2008年4月14日
エルサルバドル 2007年12月14日
ガボン 2007年10月1日
ドイツ 2009年2月24日
グアテマラ 2009年4月7日
ギニア 2008年2月8日
ハイチ 2009年7月23日
ホンジュラス 2008年4月14日
ハンガリー 2007年7月20日
インド 2007年10月1日
イタリア 2009年5月15日
ジャマイカ 2007年3月30日
ヨルダン 2008年3月31日
ケニア 2008年5月19日
ラオス 2009年9月25日
レソト 2008年12月2日
マラワイ 2009年8月27日
マリ 2008年4月7日
メキシコ 2007年12月17日
モンゴル 2009年5月13日
モロッコ 2009年4月8日
ナミビア 2007年12月4日
ニュージーランド 2008年9月25日
ニカラグア 2007年12月7日
ニジェール 2008年6月24日
オマーン 2009年1月6日
パナマ 2007年8月7日
パラグアイ 2008年9月3日
ペルー 2008年1月30日
フィリピン 2008年4月15日
ポルトガル 2009年9月23日
カタール 2008年5月13日
韓国 2008年12月11日
ルワンダ 2008年12月15日
サンマリノ 2008年2月22日
サウジアラビア 2008年6月24日
セルビア 2009年7月31日
セイシェル 2009年10月2日
スロベニア 2008年4月24日
南アフリカ 2007年11月30日
スペイン 2007年12月3日
スーダン 2009年4月24日
スウェーデン 2008年12月15日
シリアアラブ共和国 2009年7月10日
タイ 2008年7月29日
チュニジア 2008年4月2日
トゥルクメニスタン 2008年9月4日
トルコ 2009年9月28日
ウガンダ 2008年9月25日
イギリス連邦 2009年6月8日
ウルグアイ 2009年2月11日
バヌアツ 2008年10月23日
イエメン 2009年3月26日
選択議定書を批准した国々

アルゼンチン 2008年9月2日
オーストリア 2008年9月26日
アゼルバイジャン 2009年1月28日
バングラデシュ 2008年5月12日
ベルギー 2009年7月2日
ブラジル 2008年8月1日
ブルキナファソ 2009年7月23日
チリ 2008年7月29日
クック諸島 2009年5月8日
コスタリカ 2008年10月1日
クロアチア 2007年8月15日
ドミニカ共和国 2009年8月18日
エクアドル 2008年4月3日
エルサルバドル 2007年12月14日
ドイツ 2009年2月24日
グアテマラ 2009年4月7日
ギニア 2008年2月8日
ハイチ 2009年7月23日
ハンガリー 2007年7月20日
イタリア 2009年5月15日
マリ 2008年4月7日
メキシコ 2007年12月17日
モンゴル 2009年5月13日
モロッコ 2009年4月8日
ナミビア 2007年12月4日
ニジェール 2008年6月24日
パナマ 2007年8月7日
パラグアイ 2008年9月3日
ペルー 2008年1月30日
ポルトガル 2009年9月23日
ルワンダ 2008年12月15日
サンマリノ 2008年2月22日
サウジアラビア 2008年6月24日
セルビア 2009年7月31日
スロベニア 2008年4月24日
南アフリカ 2007年11月30日
スペイン 2007年12月3日
スーダン 2009年4月24日
スウェーデン 2008年12月15日
シリアアラブ共和国 2009年7月10日
チュニジア 2008年4月2日
トルコ 2009年9月28日
ウガンダ 2008年9月25日
イギリス連邦 2009年8月7日
イエメン 2009年3月26日

ミレニアム開発目標と障害者

現在、MDG自体においてもその付属機関においても、MDGがずっと取り組んでいるガイドラインや政策、プログラム、会議で障害者について言及しているものはありません。その上さらに、現在進行しているMDGの新たな改正でも障害者は含まれていません。今年初めに、国連専門家グループ会議はMDGの業績がいかに障害者に利益をもたらすかについて「道案内」を作るよう働きかけました。専門家グループ会議の報告や概要の詳細は、http://www.un.org/disabilities/default.asp?id=1470で見られます。出所:国連Enableニュースレター


ラテンアメリカの意思決定者のためのリーダーシッププログラム

アメリカを拠点にした非営利団体であるモビリティインターナショナルUSA (MIUSA)は、アメリカのオレゴン州ユージーンで2010年3月6−18日に、ラテンアメリカの障害のある男女やない男女のためのハイレベルの国際リーダーシップ、雇用、障害交流プログラムを予定しています。MIUSAのねらいは、世界中の障害者に、国際交流や国際開発を通して人権獲得のための法的権利を与えることにあります。

ハイレベルのIleadの交流プログラムについて:
MIUSAのハイレベルのILEAD交流プログラムは、ラテンアメリカの9カ国の障害のある、また障害のない高度な専門家に次のことを実現させるものです。それは、アメリカの政府の政策決定者や政府要人―市長、議員、会議出席者、市のコミッショナー、事業運営チーム―との現地訪問や話し合いを実施し、障害者の雇用機会促進のために政府機関、学校、障害者団体の受け入れの拡大を目指すことです。

適用者は:
アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、メキシコ、ペルーの政策決定者の地位にある、障害者、非障害者の男女でした。
MIUSAは政府、事業、コミュニティ面の優れたリーダーを選定する予定です。その人たちは教育、都市計画、交通、雇用においてプログラムや政策に責任を持ち、政策、企画、行政、もしくは資金援助優先において能力や公約を明示する者であり、それはつまり地方、地域、国、かつまた国際的レベルにおいて障害者の雇用機会の拡大を目指すものです。

言語:
このプログラムでの公用語は、スペイン語、英語、アメリカ手話(ASL)です。西英通訳と手話通訳は公式プログラム内のワークショップ、討論会、現地訪問でのみ用意されます。申し込みや詳細については、http://www.miusa.org/exchange/ileadadv/index_htmlまで。

 国際ろう週間、世界中で開催される

今年の国際ろう週間(9月21−27日)でWFDは加盟国に対しろう文化を掲げることを奨励し、手で話す理念を提示しました。まずは手袋に飾り付けをすることで、ろうコミュニティの語りや願いを表し、それを最低ひとつの国で政治家やその他政策決定者に手渡し使ってもらうということを実施しました。

この週間に、世界中のあちこちで、ろう者による楽しい行進、キャンペーン、セミナー、その他文化的なイベントによる祝典もありました。ここにWFD加盟国より送られてきた祝祭やイベントの写真集があります。

エクアドル

WFD正規加盟国であるエクアドルは行進を行なうことで、政府に対しエクアドル手話、バイリンガル教育、コミュニケーションへのアクセシビリティ、通訳の権利、ろう者の運転免許取得の権利を公認する法律の提議をしました。出所:エクアドルろう連盟(FENASEC)

フィンランド

フィンランドろう協会(FAD)はWFDと協同してフィンランド政府に請願を起こすキャンペーンを実施して成功を収めました。この目的は政策決定者でろう者に対する根本的な差別の防止を訴えることにありました。この請願はまた、国会議員に世界ろう連盟の一般会計の安定化を求めるものでもありました。リサ・カウピネン博士とコリン・アレン氏はWFDを代表して、FADの代表であるKaisa AlanneさんとJaana Keski- Levijokiさんとともにフィンランド議会の議長に請願書を渡しました。この請願とともに、フィンランドのろう者や聴者のコミュニティは200個の手袋を用意し飾り付けをすることでろうコミュニティや手で話すことを示しました。それらをフィンランド国会議員各人に提供しました。

国際的にも国内的にもろう者の問題をさらに表面化するために、手話喫茶が国会内のカフェテリア内に設置されました。議員たちはモーニングコーヒーや紅茶を手話でどう注文するかを学習する熱意を見せており、同時に彼らはFADやWFDの職員からろう者の問題についての情報を知ることができるわけです。これはまさに大当たりで来るひとたち皆に大変喜ばれています。

国際ろう週間はひとつの団体のみで終わりとせず、WFD支援のための資金増額への意向もあり、FADとWFDによって企画されました。ろうの参加者も聴者の参加者も「誰が百万長者になりたいか」といったショー、FAD劇団、ろうのラップアーチストのサインマークなどのプログラムを楽しみました。

フランス

フランスでは、2つの団体、WFD加盟団体であるフランスろう連盟とM.A.I.N.S.はパリで大規模な行進を行い、3000人もの人が集まりました。WFD理事のコリン・アレン氏がWFDを代表してセミナーに招かれました。このニュースや写真をウェブサイトでご覧ください。www.mains-france.com

ハンガリー

国際ろう者の日を利用して、SINOSZ、ハンガリーろう難聴者協会は「人権。イエス!」というタイトルのもとに2009年9月25日に国際会議を開催しました。

このイベントは欧州議会のブダペスト欧州青年センターが「人権。イエス!」に関わることを目的として主催しました。人権や障害者に関する教育的手引書は2009年7月にSINOSZにより発行されました。この会議に活動家、人権運動家、教育者、障害者が招かれ、ともに話し合い、意見交換し、協力し合いましたが、ほとんどの人々が自分自身の権利を認識していないという根本的な問題がいまだにあったのです。

WFD理事であるコリン・アレン氏がこの会議でろう者と人権の調査結果について講演するために招かれました。

午後の分科会では、2つの異なるワークショップが同時に開かれました。ひとつは教育者の人権についてであり、進行役はMarianna SzebenyiさんとGabor Gombosさんで、もうひとつは権利侵害を受けた障害者についてで、進行役はMarianne Schulzeさん、Zita Retkes 教授とSandor Gurbai教授(議会コミッショナー側の人たち)でした。最初にワーキンググループが権利条約の条項を日常語に言い換える試みを行い、オンブズマン側の人が他グループの参加者に説明しテストしてみて、さらにそこから今日のハンガリーの特殊な問題に切り替えるというものでした。障害を持つ参加者たちは積極的にMarianne Schulzeさんの質問に答えていましたが、彼女は障害を持つハンガリー人の国際的関係について興味を持っています。彼女はまた、誰でもいつでもジュネーブの専門家委員会に個人的な不満を述べてもかまわないし、それが地元の政策決定者に影響を及ぼすことになり、ハンガリーの過ちを示すことになりうるのだと話しました。

イラン

イランろう者家族の会は国際ろう週間を祝って祝典を開き、イランのろう者が人権の改善と聴者と同等になることを必要としているという認識を持ってもらうために、政府代表者を招待しました。
出所:イランろう者家族の会

パナマ

パナマ国会では、ろうの国会議員であるDiego Enrique Lombana Franceschi氏やパナマろうコミュニティと一緒に、国際ろう週間を祝うイベントを行ないました。出所:パナマろう協会(ANSPA)

ウガンダ

ウガンダろう協会は首都カンパラで国際ろう週間の9月20−26日の間にいろいろなキャンペーンや権利主張のイベントを行ないました。この週間もテーマは「ろう者の権利向上:法定化を目指して、今こそ!」でした。この週間では、ウガンダの成し遂げた業績に焦点を当てただけでなく、法律もしくは政策の決定と履行の間にある一般的な意識の違いを見ることによって、現在のウガンダでろう者が直面している社会的障害にも注目してもらいました。

法律の前進、例えば法律による手話サービスへのアクセスの保障などを通して、政治的環境がろう者にとって有利になってきているとはいえ、その履行が常に法律や政策の精神にのっとっているとは限らないという見方をしているろう者は多いです。ろう児の学校や教育へのアクセスが大きな関心事となっています。ウガンダ全体には手話を導入している公立の小学校はわずか10校、ろう生徒に教える設備のある中学校は2校しかありません。私立の学校は学費が高いため、ウガンダのほとんどのろう児は、公立学校でも自分たちを支援するだけの余裕がないため悪戦苦闘しており、あるいは家にいるしかないわけです。

UNADはこの週間に広範囲にわたる行動を起こしました。記者会見、コミュニティ清掃、セミナー、マケレレ大学とのディベート、スポーツ、プロジェクト着手のイベント、とここに挙げたのはほんの一例です。この祝典は、ウガンダ中のあらゆる地方から、近隣国から数百人ものろう者が集まったろう者の行進で最高潮に達しました。UNAD議長のAmbrose Murangira氏は、ジェンダー・労働・社会発展担当省はもちろん、ウガンダ放送委員会にテレビ番組に手話を復帰させることを提起する請願書を渡しました。

UNADの主張はWFD理事たちや行進に参加したウガンダのろうコミュニティに助けられ支えられました。「この国際ろう週間は、ウガンダのすべてのろう者の尊厳を主張する我々の活動をさらに大きくするものです。特に、活動で失敗したのはなんだったのか、それはなぜか、ウガンダのろう者の人権の促進と保護のためにどのように動くのがいいのか、をわれわれに教えてくれます。」とMurangira氏は述べました。その夜は、ウガンダろうコミュニティとその結束を祝って交流会が開かれ、参加者全員は大変楽しんでくれました。

UNADは1973年に設立されました。ウガンダ内に43の支部があります。UNADの活動はろう児やその両親への手話指導と学校などのサービスへのアクセスの向上に重点を置いています。

 WFD加盟国や協調国からのお知らせ

ボリビア

ボリビア手話公認される
2009年10月14日、ボリビア政府はボリビア手話(LSB)をコミュニケーションの公的手段として認めました。これはボリビアろう協会、ボリビアろうコミュニティのAnibal Subiranaさんの多大な働きかけによるものです。ボリビアろうコミュニティの皆さんの努力におめでとうございます!

ブラジル

ブラジルでのブラジル手話教育:通訳者、教師の育成:公的E学習への自発的な働きかけ
Ronice Muller de Quadros とMarianne Rossi Stumpfより

このプロジェクトはブラジル手話(Libras)の教師、翻訳者、通訳者を育成する手話プログラムであり、ろう教育の主役はろう者であること、学習すべてを手話で行なうことを前提とすることが目的です。ビデオ、対面授業、生徒の発表はLibrasでなされ、学習すべてにおいて言語が決められており、それを実践することでそのねらいがはっきりします。

バイリンガルの概念では書記ポルトガル語を使う場合、誤りを正すというようなことはせずコミュニケーションの第2の手段とみなされます。逆に、Librasは研究され発展した、教育上正式な言語としてみなされるわけです。書記ポルトガル語は、読み書きの世界でのコミュニケーションやアクセシビリティを目的とした第2言語として教えられます。

世間一般による権利の尊重を求めることは、もっと民主的な序列の到来を待ち受けることであり、それは誰しもがその知識を持ち、公共の場に参加し社会認識を得、それはつまり、言語の社会化を通してのみ可能になる対話の場への発展を意味するのです。

インクルージョンという考え方は、共通の概念のある世間の偏見や見方を壊そうとするものです。それは、ろう者は、他とは違うという境界を作り出すことができ、別の社会的集団の認識を持つに至る特殊な集団に属するという考え方です。ろうのアイデンティティの形成は言語の存在、―社会など広範囲にわたる実践を確立できることを示す機会を与えてくれる―と関係があります。

この課程はこの手話という言語についての知識を示し、ろう者の指導や学習形式を取り入れるために作られています。LIBRASという学問の課程は、手話の教師や通訳者の養成に関わる課程です。さらに、強いて言い換えればブラジル手話でのろう者の指導や学習方法を探求するというものであり、これは遠隔学習で行なわれます。この過程でろう者が実際に参加することは不可欠であり、というのは、ろう者自身がその場で意思決定をすればろう教育についてろう者が違うことを考えているということを知ることにつながるからです。LIBRASの課程に必要なのは、ろう者のやり方で概念を理解し知識を高める課程です。             

この手話プログラムは大学4年間の課程にあり、手話教師養成を目標とし、連邦法5626条にあるようにろう者を優先としています。方法としては、養成過程の平等化のためE学習制度を利用しています。

当国の各地方では、高度な専門的なろうの教師の見方で手話教師や通訳者を養成する機会を持とうとしています。この課程は国中で、ブラジルの15の州にある大学で取り入れられています。

このプログラムは、サンタ・カタリナ連邦大学が教育省のE学習教育部門の同意を得て行なっているものです。

デザインは、従来の学習とは異なる「視覚」学習に基づいた指導法(ペレイラ、2007年)を学び創り上げるのに必要な方策です。ろう者は、オンライン、デジタル、プリント、その他あらゆる物を用意してこのプロセスに参加し、進行過程において実践や進展を監視するチームを組織するのです。このチームは教師、専門の製作者(ハイパーメディア、ビデオ、グラフィック)と協同して作業し、活動や準備のための材料(ハイパーテキストの作成、評価作業の企画、DVDの手引書の承認、研究準備期間)の企画と実践を行ないます。教材製作にも参加し、バーチャルリアリティ学習での教師たちの配置決め、印刷物やDVD製作の完成により教材は完成します。

Ronice Muller de Quadrosは言語学博士号を持っています。サンタ・カタリナ連邦大学の教授です。彼女の研究活動は主に手話の研究です。手話獲得、手話文法、バイリンガリズム、ろう教育、手話通訳について本や論文を数多く出しています。

Marianne Rossi Stumpfは、応用情報教育で博士号を取得しています。サンタ・カタリナ連邦大学の教授です。彼女の研究は、主に手話の書き方、読み書き、辞書学、ろう教育です。手話の書き方、ろう生徒の読み書き、ブラジル手話の辞書など沢山の論文を書いています。

アイルランド

アイルランドろう協会(IDS)はアイルランド手話ニュースをユーチューブで見られるようにしました。このHPでご覧できます。http://www.youtube.com/irishdeafnews 出所:アイルランドろう協会

ニュージーランド

権利条約のニュージーランド手話版
障害者の権利条約(CRPD)のニュージーランド手話版が出されました。ニュージーランドはCRPDを自国の手話に全訳したハンガリーに次ぐ国となります。ハンドメイドプロダクションが作ったもので、長文や法律の専門用語の翻訳に挑戦したわけです。これは英語の原文に可能な限り近いものです。
この翻訳はhttp://www.odi.govt.nz/nzsl-video/un-convention-on-therights-of-persons-with-disabilities.htmlでご覧になれます。出所:G3ict Newsletter

スロベニア

8月に、記者会見がスロベニア政府で行なわれ、歴史上初めてスロベニア手話がつきろう者や難聴者が理解できやすくなりました。将来は、スロベニア政府はウェブページに記者会見を中継で流しそれによりろう者や難聴者も見られるようにするとのことです。出所:スロベニアろう・聴覚障害者協会(ZGNS)

南アフリカ

南アフリカを拠点に、ろうコミュニティ、特に南アフリカのろう女性に重点を置いた、ろう女性リーダーシップ発展講習が実施されました。この講習の目的はろう女性の権利向上にあり、リーダーシップ力、経済力、女性や子供の虐待、エイズ、ジェンダーの役割、コミュニケーション能力、報告、募金活動についてが主でした。

南アフリカろう連盟はろうコミュニティ発展の統合的な一部としてろう青年発展プログラムを立ち上げました。このプログラムを立ち上げた理由は、南アフリカのおおくの青年たちは社会から軽視され、高等教育を受けられず、無職で、犯罪に走ってしまいがちだからです。ろう青年のグループは今月国内レベルでこの実験的なプロジェクトのもとに訓練を受けることになります。その内容はろうの学習者のリーダーシップ力、対人関係、仲間との競争、障害関係問題に対する認識、雇用や教育の機会に対する知識についてです。

出所:南アフリカろう連盟‐DEAFSA

ウクライナ

2009年8月15−16日、ウクライナろう協会(USD)の教育レクリエーションセンターのスポーツ館で、ビリヤード国際競技会が開かれました。この第4回ヨーロッパビリヤード選手権大会は、ウクライナノーバス連盟(FNU)主催で行なわれましたが、国際FINSCO連盟の後援、ウクライナの家族、青年、スポーツ担当庁の非オリンピックスポーツ部門の支援、USDの中央理事会の積極的な支援を受けました。競技前夜に、USDのY. Maksymenko氏は国際ノーバス連盟の会長Juris Kiriks氏とウクライナノーバス連盟(FNU)会長のIvan Lisovenko氏に会いました。課題について話し合いがあった他に、USDのこのスポーツの発展の見通しやこの競技の広まりを目指してUSD経営の子会社である「Yavir(イチジク)」によるゲーム台を増産することも話し合われました。

Pushcha-Voditsa森林域での選手権大会では、これまで見たことのない大々的なイベントだったと思われます。ウクライナはヨーロッパ5カ国から最強のノーバス選手を迎えました。USDの教育レクリエーションセンターの広いスポーツ競技館はウクライナ、ロシア、ベラルーシ、ラトビア、エストニア、ドイツの国旗やスポンサーの社旗、ウクライナノーバス連盟の旗が飾られました。

選手権大会の開会式で、皆、民族舞踊や子供のダンスによるあたたかい歓迎を受けました。華やかなパフォーマンスとともに、この国の明るい雰囲気が作り出されました。ウクライナノーバス連盟会長のIvan Lisovenko氏は競技開会の宣言を行ないました。USDスポーツセンターの広々としたホールで53台の競技台を後ろに、85人の参加者が突き棒をクロスの形に組みました。

この選手権大会でノーバスはあらゆる年齢層の人たちができるゲームであると再認識されました。というのは、最年長はエストニアのVictor Muilyuで80歳になったばかりであり、75歳からノーバスをやっています。ちなみに、彼が引き連れてきた代表者は2人この競技の名人となりました。またさらに、エストニア代表者は18人でした。ラトビアからは43人の代表者が、バスや自分の車を2000マイルも走らせてきたのです。

ラトビアはついに「ヨーロッパ初最年少のノーバスチャンピオン」を出しました。この名声は20歳のJuris Hroseneが獲得しました。彼はわずか5歳のときに父親からこの競技を教わり、16回も競技会で優勝しています。父親は自分の人生を最高に楽しんだわけです。この生徒は教師を越えたのですから。

ウクライナはキエフ、セヴァストポール、オデッサから9人が代表として参加しました。Cherkassyからは最年少の選手、17歳のKirill Demchenkoという少年が参加しました。このノーバス競技会で史上初7人の障害を持つウクライナ人が参加しました。USDはあわせて8人の選手をチームに入れました(男子4人女子4人)。聞こえないNicholas Povkhが、聞こえる障害者たちに混じりヨーロッパノーバス選手権大会で1位となりました(彼はUSDのキエフ協会です)。3位はAnna Sokolという「わたしたちの生活」という新聞社の社員でした。USD中央部職員のVladimir Reshetnyak と Irina Skolotovaが4位と7位になりました。

ヨーロッパ選手権大会の入賞者たち全員は素敵な贈り物を受け取り、参加者全員は記念メダルをもらい、主催側のUSDはウクライナノーバス連盟からたくさんのお礼をもらいました。皆注目してくれました。

判定についてもお話させていただきます。スコアの正確さはコンピューターが保証したことで、皆協議の各結果を知ることができました。加えて、ビデオカメラを使用することで、競技記録の巻き戻しやスローダウンを行うことができました。競技中、判定やスタッフへの不満はありませんでした。おそらくこういった理由から、ラトビア人たちは次回の選手権大会をウクライナのノーバスで行なうことを約したのでしょう。

ノーバスでの国際大会に参加したことで私たちは何を得たでしょうか。まず始めに、ヨーロッパレベルでのイベントを行なったという大変な経験を得ましたし、できる範囲で成し遂げたという確信が持てました。またさらに、私たちのチームは力を発揮する機会を持つことができましたし、サンクトペテルブルグ(2010年3月)やドイツ(2011年)の国際ノーバス試合に招待されました。第4回ヨーロッパ選手権大会に参加したことで、USDは初めてこのようなスポーツで優勝することができました。優勝者の名前はNicholas Povkhです。他にも重要な事があります。USDの子会社である「Yavir」がウクライナノーバス連盟の認可を得てノーバス競技のための競技台を4つ生産することになりました。この台は特殊なカバーが必要で、こちらの椅子張り業者が作ることになります。

最後に、ノーバス、極限の、興奮するスポーツであるだけでなく、真剣でかつ高尚なスポーツであり、だれでもできるものです。出所:ウクライナろう協会

イギリス

サインヘルス(イギリス)はろう者の健康管理の改善と平等なアクセスを目指して活動しています。ろうコミュニティとともに健康サービスやその他慈善活動をしています。この報告でイギリスでの最近の健康状況に関する情報をお知らせします。

これは高度な専門家のサービスに委託するシステムになっています。これはカーターレポートの発行物で健康省(DH)が概観しています。サインヘルスは、過去2年半の間DHから資金援助を受けて委託システムの改善を図って活動してきました。現在に至り、メンタルヘルスとろうは、高度な専門家が定める範囲(つまり戦略健康機関・社会ケアグループ:SHA/SCGsが管轄地区でのサービスの獲得を調整することになっている)内での強制的な状況にあるとみなされることに成功しました。現在第2、第3サービスに適用するろう者の標準ケアの認可を得て、地元のSCGにどう委託すべきかを示す委託文書を全国SCGが引き受け、私たちはロンドン、バーミンガム、マンチェスターでのサービスのための一般契約を結ぼうと試みているところです。最終的には高度な専門家によるケアでなく、SCGの全体的なケアを行なう方針をとるつもりです。

サインヘルスは健康省とともに活動し、一般従事者(GP)の患者調査で質問が手話で実施されていることを保証し、それによりろう者の見方を知ることができます。昨年と今年の調査ではろう者は聴者に比べて非常に健康状態が悪いことがわかっています。そこで私たちは今DHや全国健康サービスとともに改善を目指して動いています。この調査の結果はサインヘルス発行の報告書「なぜ私に気が付かないの?」にあります。

スティーブ・パウェル氏はDHの仕事としてのGPアクセスプログラムに携わっています。このプログラムの目的は、盲、ろう、学習障害(LD)、黒人など少数派のエスニック(BME)、といった集団へのアクセスの改善です。パウェル氏は次のようなことをろう者皆ができるように試みています。オンラインでテキストメッセージサービスによる予約、必要なコミュニケーション方法について患者記録に自動的にアラートがつく(例:医師または看護士にまわすときに知らせておいたほうがいい内容など)など。それにより、診察室で適切なコミュニケーション支援がつき(例えば臨場通訳の予約がとれなかった場合のオンラインでの通訳)、治療についての情報が得られます。

いわゆるデフヘルスというこの研究プロジェクトが着手され、世界中のろう者の健康状態がどこでも得られるような包括的なデータベースができればと思います。この研究の第1段階は2010年1月に始まり、3年間継続の予定で、各段階後に中間報告があります。サインヘルスはこのプロジェクトに一万人が関わるとみています。

詳細はwww.signhealth.org.uk まで。


アメリカ:ギャローデット

リーダーシップ養成プログラム
ギャローデットリーダーシップ機関はWFDと協力して2009年6ガツ28日‐7月4日、草の根運動でのリーダーシップ養成プログラムを開催しました。世界中から13人のろうと難聴者が夢の実現のために飛んでやってきました。アルバニア、モンゴル、オランダ、エチオピア、コスタリカ、フィリピン、ホンジュラス、アメリカ、からのコミュニティリーダー、団体役員、権利主張者の集団です。この養成のあと、彼らは新たな手段とリーダー仲間たちのネットワークを手土産に帰っていきました。―このふたつは彼らの目的を達成するのに必要なものです。WFD理事のジョセフ・ミュレイ氏は講師のひとりでした。

来年開催されるリーダーシッププログラムについては、http://pr.gallaudet.edu/family/Article.asp?ID=15915をご覧下さい。

ギャローデット、第10代学長を任命する
T・アラン・ハーウィッツ博士がギャローデット大学理事会より第10代学長に指名されました。現在ハーウィッツ博士はロチェスター工科大学(RIT)内のろう工科大学(NTID)の学長をつとめており、RITの副学長と学部長でもあります。彼の経歴を見ると、さまざまな専門的な組織で活躍し、全米ろう協会や世界ろうユダヤ組織両方の会長をつとめたこともあります。

ハーウィッツ博士は、2010年1月に2007年以来の学長をつとめているロバート・ダビラ博士の後を引き継ぎます。

世界のろうの情報収集プロジェクト、始まる
ある新しい試みで世界中の149カ国のろう組織や学校の情報を得られるようになります。ギャローデット大学の国際プログラム・サービスセンター(CIPS)が2009年10月に始めたもので、世界のろう情報収集プロジェクトが、国際、国内、地方各レベルの組織や学校に関する数百もの情報を世界中から得たものを提供してくれます。このウェブサイトで、世界中のろう者の人権状況や生活様式に関するオンラインレポート、その他ろう個人や組織に関する情報も見ることができます。「ろう者は、ろう団体、学校、個人と意見や情報を交換すれば得をする。」とメイソンは話します。しかし、団体が互いに知り合う前に、互いについて知る必要があります。この新しい世界のろう情報収集プロジェクトはそうさせてくれます。世界のろうコミュニティにとって強い情報源となってくれるのが私たちの願いです。」

このウェブサイトを検索するとさらに、同じ情報のほとんどをワードでもPDFでもファイルにダウンロードできるようになっています。このファイルでインターネットではアクセスできないもののコピーを得ることができます。この新しいウェブサイトはhttp://cips.gallaudet.edu/wdi.xmlです。CIPSは常にウェブサイトやファイルを更新するようにしています。この世界のろう者プロジェクトにまだ入っていないろう組織や学校についての情報がありましたらご提供ください。Info@gallaudet.edu

CIPSはギャローデット大学内の専門研究および福祉活動の中の部署であり、国際に関係するものすべてを提供する学内オフィスです。ギャローデット大学は世界で唯一のろう者のための一般教養大学です。エイシア・メイソン博士はCIPSの部長であり、ギャローデット大学国際発展プログラム部長のエイミー・ウィルソン博士、CPSOの学部長であるジェイ・インズ博士同様に、ウェブサイトの責任を担っています。アンドレア・シェトルが、ギャローデットの国際発展プログラムで学士号取得のためのインターン期間中に、このウェブサイトのための情報収集作業を始めています。

WFDB

世界盲ろう連盟会議(WFDB)

WFDB第3回総会と第9回ヘレン・ケラー世界会議がウガンダで10月23−27日に開催されました。ウガンダ盲ろう協会(NADBU)が主催しましたが、WFDを代表してウガンダから理事のDeborah Iyute女史が出席しました。


ろう学生、世界を回って対話を学ぶ

回るというのは、世界中の違う文化を持つ人々と英語で会話することを学ぶろうと難聴の学生のためのEメールプロジェクトです。Letsgoround.com(レッツゴーラウンド)は6歳から25歳までのろう・難聴学生の学校カリキュラムに完璧に合った自由教育プログラムを提供しています。

発起人でコーディネーターであるSophia Havinga(彼女自身ろうです)は、社会においてろう学生(ろう者)がよりよいコミュニケーションと参加ができればと願っています。彼女は学生たち(人々)がこの世界は各自の小さな世界の境、またはその国の国境で終わりではないのだということに気づいて欲しいと思っています。そこで彼女は、ろうや難聴の学生向けにプログラムを作り、彼らが書記英語を学び、異なる文化の人々や特色を知り、外国の人とのコミュニケーションの可能性を知ることができるようにしました。

教師向けの教材ソフト
www.letsgoround.comは、教師たちに「レッツゴーラウンド」プロジェクト参加のための英語教材、情報、支援を含めた指導プログラムを提供しています。その上所属している学校で使えるようにできます。このソフトで、英語教師は生徒たちに同年代の外国人とEメールで英語でやりとりする機会を与えることができます。その間に生徒たちは英語をもっと学びたいと思うようになるでしょう。全部無料です。

詳細はwww.letsgoround.comにどうぞ。このサイトで「レッツゴーラウンド」のコーディネーターと連絡がとれます。

レッツゴーラウンドの実験プロジェクトから

たくさんの嬉しいメールが来ました。たくさん笑わせてくれました。僕たちはつながりを持つことで互いにもっと知り合えます。MSNでおしゃべりします。このEメールプロジェクトでたくさん英語を勉強しました。
ドイツの少年(15)

これはすてきなプロジェクトです。なぜなら初めて外国のろうの女の子とコンタクトをとりました。このコンタクトはとても楽しかったです。一生懸命英語を使いました。いいコンタクトでした。ドイツの女の子と知り合えて嬉しいです。
オランダの少女(14)

詳細はSophia Havingaまで。info@letsgoround.com


RIADIS

RIADIS運営に4人のろう者携わる
非政府団体であるラテンアメリカ障害者とその家族のネットワーク(RIADIS)はラテンアメリカやカリブ海沿岸地域の19カ国の障害者団体からなるネットワークです。最近RIADIS第4回会議で投票が行なわれ、この団体の運営担当に4人のろう者が選ばれました。

ベネズエラろう連盟(FEVENSOR)の代表のVictor Baute(理事)、コロンビアろう連盟(FENASCOL)代表のHenry Mejia(会計委員)、FENASCOL代表のJose Leal(倫理委員)、チリろう連盟(CRESOR)代表のPamela Molina(倫理委員長)の皆さん、おめでとうございます。

 今後の予定

International Festivale Pantomime of the Deaf
Date: 10 - 15 November 2009
Place: "Theatre of Bolek Polivka", Jakubska 5, Brno, Czech Republic
Organiser: The Association of the Deaf and Hard of Hearing in the Czech Republic and European Center
Pantomime of the Deaf (ECPN) under financial support of Ministry culture in Czech Republic and corporate town Brno.
E-mail: snncr@snncr.cz or ecpn@ecpn.cz

The Rehabilitation International - (RI) Regional Conference- Arab Region
Theme: Convention on the Rights of Persons with Disabilities "Ratification and Strategies for Implementation "
Date: 10 -12 November 2009
Place: Nadwat Al-Thaqafah W a-al-'Ulum, Dubai, United Arab Emirates
Contact: INDEX Conferences and Exhibitions Organisation Est.
INDEX Holding FZ LLC.
Address: P.O. Box: 13636
Dubai
United Arab Emirates
Telephone: +971 4 3624717 - Ext:120
Fax: +971 4 3624718
Email: hana.holy@index.ae
Website: http://www.ridubai.com/nv/eng/index.php

20th International Deaf Pantomime Festival
Date: 10 - 15 November 2009
Place: Brno, Czech Republic
Contact: Association of the Deaf and Hard of Hearing in the Czech Republic
Karlinske nam 12
186 03 PRAGUE - Karlin
CZECH REPBULIC
Telephone: +42 541 212 401
Telephone/Fax: +42 224 816 829
Fax: +42 541 211 389
Email: snncr@snncr.cz

International Conference on Sign Languages in Belgium
Date: 16 - 20 November 2009
Place: University of Namur, Belgium
An International Colloquium dedicated to the Sign Languages (CILS) will be held from November 16-20, 2009 at the University of Namur in Belgium.
Website at http://www.cils-namur.be

Deaffest 2009 - Gala Awards
Date: 28 November 2009
Place: Wolverhampton, United Kingdom
Contact: Zebra Uno Ltd & Zebra Access
Creative Industries Centre
Wolverhampton Science Park
Glaisher Drive
Wolverhamption, WV10 9TG
UNITED KINGDOM
Fax: +44 1 902 837 401
Telephone: +44 1 902 421 919 / 331 871
Email: info(at)zebra-uno.com
Website: www.deaffest.co.uk

International Day of Persons with Disabilities
Theme: Realizing the MDGs for All: Empowerment of Persons with Disabilities and Their Communities around the World
Date: 3 December 2009
Contact: Department of Economic and Social Affairs
Division for Social Policy and Development
United Nations Headquarters
Two United Nations Plaza, 13th Floor
New York, N.Y. 10017
USA
Fax: +1 (212) 963-3062
Email: enable(at)un.org

10th International Theatre of the Deaf for Youth
Date: 4 - 7 December 2009
Place: Barcelona, Spain
Email: xmostracsb@gmail.com
Fax: +34 93 228 98 070
Website: http://www.casalsordsbcn.org.es/paginas/noticias_general.php?idioma=castellano&noticia=571

International Deaf Conference for Spiritual Life and Vision
Date: 5 - 6 December 2009
Place: Mumbai, India
Contact: Universal Sanatana Dharma for the Deaf,
#303, Shalaka, Telli Galli Cross,
Andheri (East)
Mumbai - 400 069
INDIA
Mobile (SMS): +91 932 3121 949
Fax: +91 22 220 765 27
Email: info@usdd.org
Website: http://www.usdd.org/index.htm

SIGN4
Date: 17 - 19 December 2009
(+ pre-conference workshop 16 December)
Place: Indira Gandhi National Open University, New Delhi, India
Organisers: Indira Gandhi National Open University, New Delhi, International Centre for Sign Languages and Deaf Studies, Preston, UK, Ishara Foundation, Mumbai, Deaf Empowerment Foundation, The Netherlands
E-mail: sign4conference@uclan.ac.uk

Supporting Deaf People 2010 (Online conference)
Date: 3 - 6 February 2010
Website: http://www.online-conference.net/sdp2010/introduction.htm

Global Deaf Muslim Conference 2010
Theme: The Spirit of Islam: Inclusiveness and Religious Equality
Date: 14 - 16 February 2010
Place: Dubai, United Arab Emirates
Contact: Global Deaf Muslim
P.O. Box 46759
Cincinnati, OH 45246
USA
Email: contact@globaldeafmuslim.org
Website: http://globaldeafmuslim.org/conference/

First International Conference on Heritage/Community Language Education
Date: 19 - 21 February 2010
Place: National Heritage Language Resource Center (NHLRC)
University of California, Los Angeles (UCLA)
Contact: Gerda de Klerk, The Conference
Organizing Committee
Email: gdk@asu.edu
Website: www.nhlrc.ucla.edu/conference

13th World Deaf Magicians Festival
Date: 23 - 30 May 2010
Place: Cattolica, Italy
Email: info@2010wdmf.com
Website: www.2010WDMF.com
Also it is possible to see more information in Facebook

21st International Congress on Education of the Deaf (ICED)
Theme: Partners in Education
Date: 18 - 22 June 2010
Vancouver, Canada
www.iced2010.com
Email: iced2010@advance-group.com

4th Conference of the International Society for Gesture Studies (ISGS)
Theme: Gesture - Evolution, Brain, and Linguistic Structures
Date: 25 - 30 July 2010
Place: European University Viadrina Frankfurt/Oder, (near Berlin)
Germany
Website: http://www.isgs2010.de/

2nd International Deaf Expo: Conference on Empowering Technologies in Education of the Deaf/ Hard of Hearing
Date: 13 - 17 December 2010
Place: New Delhi, India
Contact: DEAF LEADERS,
DEAF EXPO 2010
C/o. S.K. Rai,
16/10, New Faiz Road,
Crossing, Karol Bagh,
New Delhi 110 005
INDIA
Website: www.deafexpo2010.com
E: Mail: info@deafexpo2010.com / deafleaders@airtelmail.in
Mobile: +91 98940 58898

16th World Congress of the WFD
Theme: Global Deaf Renaissance
Date: 18 - 24 July 2011
Place: Durban, South Africa
Telephone: +27 11 482 1610
Fax: +27 11 726 5873
Email: secretariat(at)wfd2011.com
personalassistant(at)wfd2011.com
Website: http://www.wfd2011.com

Deaf World Cruise 2013
Date: August 2013 (after the 22nd Summer
Deaflympics in Athens, Greece)
Contact: Ben Pena, CEO
VIP Travel Network LLC
DBA: Deaf Cruise
14700 N. Frank Lloyd Wright Blvd #157 PMB #379
Scottsdale, AZ 85260
USA
Email: mark.morales@deafcruise.com
Phone number: +1 480 553 8350
Fax Number: +1 480 657 0744
Website: http://www.DeafWorldCruise.com

If you know about an upcoming conference of regional or international interest, be sure to send us information about it for our Calendar of Coming events in WFD newsletter and also in the website.

 書籍・発行物

国連障害者権利条約(CRPD)に関する出版物

平易版
国連障害者条約を易しく解釈した新しい本がInspired Servicesから出版されました。このサイトはwww.inspiredservices.co.ukで、http://www.inspiredservices.org.uk/dwp.htmlから内容を知ることができます。障害者条約に関するもので非常に役立つ本がまたひとつ増えました。

権利条約に関する議員向けのハンドブック
同様に、「権利条約に関する議員向けのハンドブック」も自由に注文できることをお知らせしておきます。詳細や注文方法についてはhttp://www.un.org/disabilities/をご覧下さい。このハンドブックは各国議会連合(IPU)、国連経済社会委員会(DESA)、国連高等弁務官事務所(OHCHR)の合同出版で、2007年10月に発売され、まず英語版、次にフランス語、スペイン語、アラビア語版が出ました。

障害者の権利、ジェンダーと開発:活動のための資料
障害者権利条約の促進やあらゆる場面での障害者のメインストリームへの対策の一部として、国連人口基金(UNFPA)、障害者権利条約事務局(SCRPD/DESA)、WellesleyカレッジのWellesley女性センター(WCW)は障害者、とりわけ女性や子供の人権向上のためのアプローチを新たにするために、資料収集を行なってきました。http://www.wcwonline.orgからダウンロードできます。


ろう者と人権
調査担当のHilde Haualandさんやプロジェクトコーディネーターでレポートアシスタントであるコリン・アレン氏が報告書を書きました。「ろう者と人権」レポートは、これまでのろう者の現状に関する最大の情報データベースの調査をもとにしたものです。93カ国のろう者の生活、ほとんどが発展途上国についてのことが書かれています。スウェーデンろう協会、世界ろう連盟がこの調査を率先して行い、国際開発機構スウェーデン支部(Sida)や障害者国際援助協会スウェーデン組織(Shia)から資金援助を受けました。

この報告はWFDのウェブサイトで英語と国際手話でご覧できます。国際手話でのレポートのDVDも注文できます。(5ユーロ)

DVDを希望する方は、WFD事務局のorders@wfdeaf.orgまでご連絡ください。


サイレント・マジック
サイモン・カーメル博士(アメリカ)はサイレント・マジックという本を新たに発表しました。19世紀から21世紀(2008年)にかけてのアメリカでのろうマジシャン59人の伝記です。この本は立派な史料であるだけでなく、多くの人たちの闘いやろうマジシャンの成功が描かれています。ここに出てくる男性も女性も世間一般の強い関心を分かち合ってきました。皆ろうであり、マジックという芸術をこよなく愛しています。カーメルは現在世界ろうマジシャン協会の事務局長です。

カーメル博士は今、別に、世界中のおよそ100人の国際的なろうマジシャンの伝記を著しており、今から2,3年のうちに書き上げたいとのことです。実際、現在の世界には約300人のアマチュアとプロのろう手品師がいます。

WFDニュースレターの読者の方々で、自分の国のマジシャンの現在と過去について情報を知っていればそれを知らせていただけると大変嬉しいとのことです。ろうマジシャンのフルネーム、住所やEメールアドレス、もしあれば写真が必要とのことです。

カーメル博士のメールアドレスは、simoncarmel13@aol.comです。


オスマントルコや現在トルコにおけるろう者、手話とコミュニケーション
「オスマントルコや現在トルコにおけるろう者、手話とコミュニケーション:1300年から2008年までの所見と抄録―英語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、イタリア語、ラテン語、トルコ語の史料より、紹介と注釈付き―」が今オンラインで公開されています。www.independentliving.org/miles200907.html PDFでも閲覧できます。「BC13世紀のヒッタイトのろうの男たち」―中東における古代・中世のろう者たちの形跡―は
www.independentliving.org/docs7/miles200809.html で見られますし、PDFも可能です。


人権、イエス
「人権、イエス!」はSINOSZ(ハンガリーろう・難聴者協会)のウェブサイトからダウンロードできます。http://oi.webstar.hu/sinosz/ftp/EmberiJogok.pdf


WFDニュースレター 2009年11月号

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