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※全日本聾唖連盟による和訳



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ファクト・シート:国際ろう者週間とは

世界ろう連盟は1958年に初めて国際ろう者の日を設けました。その「日」は後に「週間」に延長されました。国際ろう者週間(IWD)は毎年9月の最後の週と定められています。この週間は最終日である日曜日に、国際ろう者の日として締めくくられます。第1回WFD世界ろう者会議が開催されたのは、1951年の9月であり、国際ろう者週間を祝うのに9月を選んだのはこの歴史的な行事を記念してのことです。

国際ろう者週間の目的は、ろう者の業績やろうコミュニティに関することに、政治家、関係当局、ひいては一般の人たちが関心を持つようにすることにあります。このろう者週間を通して、世界中のろう者団体が自分たちの事業について情報を提供し、自分たちの要求や要望を表明したりする機会を得ます。またこのろう者週間により、ろう者や彼らを支える者たちの団結強まり、世界中のろう者の権利促進のためにさらなる努力をしようと奮い立つ期間となるのです。

WFDENS、つまりエンテ・ナツオナーレ・ソルドムーチ(イタリアろう協会)の主催により、1951年9月に設立されました。WFDの初代会長は、ヴィットーリオ・イエラルラ氏で、彼は当時ENS会長でもありました。

今日、WFDは、国際連合(UN)により、世界中の約7000万人のろう者を代表する国際非政府組織として認定されています。そのろう者のなかで80パーセントは発展途上国に居住し、それらの国々の政府は彼らのニーズに疎く、教育を受けられる子供たちも僅かです。WFDの使命は、ろう者の人権を促進させることであり、手話に対する権利拡大、ならびに教育や情報など生活のすべての範囲においての機会均等も含まれます。

126カ国のろう団体、準会員、国際会員、個人会員により構成されています。

国際ろう者週間とはいかなるものでしょうか?各国のろう団体がこのろう者週間を祝うのでしょうか?そうです。1年のうちほかの時期にろう者週間を催す国もありますが、ほとんどがこの時期に開催します。WFDはホームページに各国の加盟団体や地域支部のリストを掲載しており、それぞれの独自のホームページにリンクがはってあります。個々の国でのろう者週間について情報が欲しい方は、関係のろう者団体のホームページをチェックしてみてください。

WFDの50年の歴史について、現在米国のろう作家が執筆中で(ジャック・A・ガノン、“Deaf Heritage, The Week the World Heard Gallaudet”「ろう者の伝統、世界がギャローデットを聞いた週」)、近いうちに出版予定です。



ファクト・シート:国際ろう者週間とは

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