デフリンピック・ムーブメント会議を開催



 2021年3月26日(金) 18時30分から、オンラインにて連盟スポーツ委員会 小椋武夫委員長の司会による「デフリンピック・ムーブメント会議」を開催しました。連盟各ブロックに設置された「デフリンピック・ムーブメント推進マネージャー」をはじめ、加盟団体の体育部長・デフスポーツ競技団体の担当者45名がオブザーバーとして参加し、活発な議論を交わしました。
 この会議は、

・2025デフリンピック日本招致及び2022年に開催される夏季デフリンピック競技大会に向けて国民や仲間たちの関心を高め、大きなデフリンピック・ムーブメントを全国各地で発展させていく

・デフリンピック準備室及び連盟スポーツ委員会、推進マネージャーや推進委員による体制を構築する

・全国手話言語市区長会等、関係団体と協働していく

 上記の目的の取り組みを行うために「デフリンピック・ムーブメント推進マネージャー」に関する説明を中心に、2022年5月に開催が予定されている「第24回夏季デフリンピック競技大会(ブラジル)」の情報提供、デフスポーツ・デフリンピックに対する啓発の方法、意見交換を行いました。

2021年1月18日(月)に実施したデフリンピック準備室会議の報告

 連盟デフリンピック準備室 久松三二室長から「デフリンピック準備室」の体制、また2025デフリンピックが目指すもの、スケジュール、支援の広がりについての説明がありました。

報告 報告
報告

第24回夏季デフリンピック競技大会(2022年5月、ブラジル)について

 連盟スポーツ委員会 嶋本恭規事務局長より、2022年5月にブラジルで開催予定の第24回夏季デフリンピック競技大会の準備状況や、現地の新型コロナウイルス感染の情報について情報共有を行いました。当初の2021年12月からの開催が延期されたため、エントリー等のスケジュールについてもコロナ禍の状況を見ながら再設定することを説明しました。

嶋本事務局長 嶋本事務局長

デフリンピック・ムーブメント推進について

 続いて嶋本事務局長より、
 大会式典におけるデフリンピック啓発取組、イベント等の開催。啓発ポスター・チラシの活用、加盟団体の機関紙や封筒、メールの署名などにデフリンピックについての認知を高める文言を挿入すること。都道府県や市町村にデフスポーツ及びデフリンピックについて啓発し、理解を求めること。また、デフアスリートを財政的に支援するため、行政に対して補助金制度創設の要望や、啓発グッズの作成をすること。そして、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会と同様、「ホストタウン」の取り組みを「手話を広める知事の会」「全国手話言語市区長会」と協働で取り組むことを説明しました。

嶋本事務局長 嶋本事務局長
嶋本事務局長 嶋本事務局長
嶋本事務局長

連盟加盟団体及びデフスポーツ競技団体との連携体制について意見交換

 後半は参加者と意見交換を行いました。意見交換では
 ・連盟加盟団体とデフスポーツ競技団体との連携体制の充実について
  一体となってデフスポーツ・デフリンピックを啓発する必要がある
 ・2025デフリンピック日本招致が実現した際のオフィシャルパートナー制度の創設について
  アスリート所属企業だけでなく、連盟と加盟団体・競技団体が一体となった取り組みを
 ・デフリンピアンズ協会の発展について、元選手に呼びかけを行った方が良い
 ・間もなくオープン予定の啓発のためのポータルサイトを活用した方が良い
  詳細については後日連絡する
 意見交換では、連盟デフリンピック準備室 倉野直紀室長補佐が、デフリンピック招致また啓発に関する質問に回答をおこないました。田原直幸スポーツ委員より、東京都内各地で開催されているデフリンピック啓発イベントについて情報共有がありました。

意見交換 意見交換

 オンライン、かつ、限られた時間内でしたが、関係者が手話言語を用いて情報共有・意見交換ができたことは大変有意義であり、デフスポーツ・デフリンピック啓発及び「デフリンピック・ムーブメントの推進」に弾みをつけることができた機会となりました。

※この会議は令和2年度スポーツ庁委託事業「障害者スポーツ推進プロジェクト(障害者スポーツ団体の連携及び体制整備への支援事業)」の一環で開催しました。