2017年7月九州北部豪雨の被害と支援状況について



福岡県聴覚障害者支援対策本部第2回会議 聴覚障害者災害救援中央本部久松事務局長は、2017年8月12日、福岡県春日市の福岡県聴覚障害者センターで開催された、2017年7月九州北部豪雨による福岡県聴覚障害者支援対策本部第2回会議に出席しました。

(1)豪雨による災害発生と支援対策の経過

  • 7月5日(水)午後2時から
    朝倉市周辺豪雨による災害発生(特別警報令 気象庁発表)
  • 7月5日(水)午後4時頃
    朝倉市居住の県手話の会連合会会長から朝倉市周辺の聴覚陣害者への安否確認中との連絡あり。
  • 7月6日(木)
    安否確認の報告(聴覚障害者の被災者4名、他は未確認)
    テレビ報道のNHK,FBS福岡局へ字幕なしとの抗議電話。
  • 7月7日(金)
    北九州市周辺にも豪雨警報、被害状況を連盟事務局へ報告。
  • 7月8日(土)
    連盟の久松事務局長に「県対策本部」の設置を報告。

(2)被災者の現況(8/3現在)

  • 朝倉市
    協会会員 16名→ 2名 床上浸水2名床下浸水→家屋復旧
    非会員の聴覚障害者 非会員13名(3名本人確認)
                  2名床上浸水→1名家屋復旧
                  1名1階部分土砂で半壊
                  1名床下浸水→家屋復旧
    手話の会会員 39名→ 1名家屋倒壊(山崩れのため)
           床上、床下浸水の有無(未報告)

(3)現地調査の視察派遣と支援活動

  • 7月8日(土)
    福岡聴覚障害者団体連合会(福岡市と北九州市協会を除く)が地域対策本部を設置して県手話関係団体・難聴団体・要約筆記団体を呼び掛けて緊急支援の方法を協議、午後から現地調査として派遣
  • 7月9日(日)
    上記の被災現況の報告を受けて当協会理事長が県支援対策本郎を設け、現地支援などとして福聴連の地域対策本部と並行する。
  • 7月12日(火)県支援対策本部として現地派遣(太田、荒巻職員)
  • 7月15日(土)法人協会と手話の会運合会の方を招集して本部の構成団体、役割、支援内容、担当選定、支援金などを確認。
  • 7 月15、16、22、23、29、30 日ボランティア募集で支援活動。

(4)ボランティアとしての支援活動について

  • 杷木地区へ引越した朝倉市災害ボランティアセンターに申請してから被害を受けている家屋へ支援活動する方法。
  • 手話関係者と聴覚障害者は、聴覚障害者の被災の家屋を特定して土砂泥をかき出し、災害ゴミを運搬する方法を主にしている。
  • 猛暑のため、熱中症防止のため15分ごとに作業と休憩を取る方法とし、水の補給を徹底して心掛けている。(10時から15時まで)
    • ボランティア申請 延べ123名
    • 聴覚障害者    延べ57名
    • 手話関係団体   延べ45名
    • その他(朝倉地区、個人) 延べ15名 合計延べ123名(7/30現在)

 今後の支援活動、支援金についても協議を行いました。

協議
協議

 また、同日に被害が甚大であった朝倉地区の被災現状を視察しました。

吉野理事の首元まで浸水しました。
吉野理事の首元まで浸水しました。
水流が激しく、ブロック塀もなぎ倒れていました。
水流が激しく、ブロック塀もなぎ倒れていました。
床上浸水のため畳を廃棄しました。
床上浸水のため畳を廃棄しました。
家のまわりが土砂流で流れています。
家のまわりが土砂流で流れています。

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